舟券術

Top RacerのプライドでDreamを
松長彰の極私的「超」舟券術

シリーズは今年の「顔」の山崎、篠崎、峰がリード。
伏兵の活躍多い浜名湖で笠原、守田の水面巧者が浮上!

ダービーがやって来ると年の瀬を意識し始めるのはトップレーサーならではの"あるある"だが、かつて年明け早々に「今年は賞金王(グランプリ)に出る」というどえらい目標を自ら掲げ、そのためにはSGで優勝するのが最も近道だと考え、今からでも自力で出場できるSGはということでこのダービーをターゲットに定め、みごと出場までこぎつけると、なんとそこで優勝までやってのけ、目標に掲げた暮れの大一番への出場を現実のものにした、という話を当人の丸岡正典から聞かされたことがある。

ボート写真

最後のチャンスという意味合いでチャレンジカップが用意されてはいるが、このダービーもやはり「ここで一発決めて」というモチベーションを起こさせるSGである。グランプリ出場が賞金順に上から12人という簡単明瞭なものではなくなったので、こまめに賞金ランクを確認しなくなったが、9月20日現在で100位にも入っていない吉川元浩(兵庫)などはこのままではチャレンジカップ出場も難しい状況なのだから、ここで一発勝負に出るのは必然だろう。賞金の面では同じ境遇の吉田弘文(福岡)や中岡正彦(香川)などは純粋に「SGを勝ちたい」という気持ちの方が大きいだろうが、「一発決めたい」気持ちは同じだし、それは3年前のダービー優勝戦1号艇で栄光に手が届かなかった川北浩貴(滋賀)とて同様だ。

しかしシリーズの中心を形成するのはやはり今年のSG戦線で活躍している面々になるだろう。機力は運頼みでも気力の充実が大きなアドバンテージになる。そうなると山崎智也(群馬)だが、「SG2勝目」という想像以上の重圧から解放された篠崎元志(福岡)の快進撃が始まりそうなムードもある。峰竜太(佐賀)もまた、前を向いて進むしかない。数年前まで"最強コンビ"だった瓜生正義(福岡)と池田浩二(愛知)も、もちろんまだその役目を終えたわけではない。

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ただ、浜名湖は周年記念でも伏兵選手の優勝が多いことで有名で、その線では地元の笠原亮(静岡)あたりの復活劇なら絵になりそうだが、ダービーは地元勢の優勝は少なく、しかも昨年あったばかり。遠征勢でとなれば、何年にもわたり浜名湖をドル箱にしてきた守田俊介(滋賀)に注目する。繰り上がり出場からのSG初戴冠となれば、これまたSG最高峰のレースにふさわしい劇的な幕切れとなる。