舟券作戦

Sharpな分析と緻密な推理でWinの舟券をゲットだ!

モーター&プロペラから読み解く浜名湖ダービーの舟券作戦

今までのモーター&プロペラの知識はリセット。
新プロペラ交換直後のレースが狙いどき!

一発逆転「セット整備」は来年までおあずけ

2015年は、ヤマト321型からヤマト331型(出力低減モーター)への移行年である。SGでも注目選手が予選落ちすることが珍しくなくなり、「展望はモーター抽選が終わってから」が当たり前になっている。選手相場は存在さえ疑わしい。

最高出力が1馬力落ちた331型、変わったのは性能面だけではない。強度を増すために、シリンダーケースの形状も変わったのだ。その結果、次のモーター更新まで整備の最終手段ともいえる「セット整備」ができなくなった。

セット整備ではピストン2本、リング4本、シリンダーケースを一気に交換する。1つずつの部品を点検、交換していたら、とてもではないが時間が足りない。実際には、前年使用した実績モーターの部品を残しておき、それをそっくり交換するという方法を取る。これまでと違うモーターになるので、動きが一変することもあった。

この大整備が許されるのは知名度の高い選手に多かったように思うが、その手段が閉ざされた以上、モーター抽選がかなりの比重を占めるのは間違いない。

すぐには身につかない「対応力」と「調整力」

では、選手全員が混乱しているかと言えば、必ずしもそうではない。今回のダービー出場者を見ても、田頭実が10年ぶり、笠原亮は9年ぶり、中岡正彦は8年ぶりと、「何年ぶり」という選手が15名もいる。331型に対応できている選手である。モーターが変われば、モーターの加速や全速時のスピード感、スタートの起こしに、旋回時にレバーを落とすタイミングなど、微妙な差はいくらでも出てくる。それを総合的にクリアできるかが、対応力の差となって現れてくる。

まず、出場選手の331型への対応力を、3つのグループに分けて考える。3つのどこに該当するかを決めれば、舟券作戦の基本姿勢も決まる。買い続ける価値のある選手かどうかが見えてくる。

グループ1対応が早い
モーター勝率が少し悪くても水準並みに仕上げて上位進出外さず。
グループ2抽選次第
モーターなりの成績。2連率が20%台のモーターだと予選落ち。
グループ3対応が遅い
よほど強烈に出るモーターを手にしない限り、上位進出は厳しい。

対応力とともに、最近よく使われるようになった言葉が「調整力」だ。部品を交換するのにも限界があり、ギヤケースやプロペラの 微調整など、表に出ない部分の調整力が求められるようになってきた。もちろん調整力の有無は対応力にもつながる。

そんな「調整力」を知る手段が、意外な所から見つかった。選手持ちプロペラ時代のデータである。持ちペラの時代、選手はプロペラを叩いては乗り、乗っては叩くということを繰り返していた。1枚のプロペラで1節間走る選手や、違う形のプロペラを3枚準備しておいてモーターに合わせて選択する選手、頻繁にプロペラを交換する選手など、さまざまだった。言うまでもなく、調整力があるのは1枚のプロペラで走っていた選手である。

レース写真

そこで、11年1月~10月の獲得賞金上位150人を対象に、プロペラ交換回数とプロペラ交換率を調べてみた。当時150位圏外だった茅原悠紀や毒島誠などは対象外だが、プロペラ交換率20%以上が分類の基準にした。

交換回数トップは池田浩二で、92回も交換している(交換率40%)。白井英治や田中信一郎、今垣光太郎などもさかんにプロペラ交換をしていた。

一方、ダービー出場選手のなかで交換率が最も低かったのは峰竜太で、交換率はたった2%。今村豊も4%と低い。角谷健吾、桐生順平らも交換率5%を切っている。8月の蒲郡メモリアルで優勝した篠崎元志の交換率は9%だった。ここらの選手は、調整力やスタート力などを武器に活躍していた選手ということになる。

交換率20%以上の選手
選手名 交換率 交換回数
池田 浩二 40% 92回
平田 忠則 35% 74回
白井 英治 23% 38回
原田 幸哉 21% 51回
田中信一郎 21% 46回
赤岩 善生 20% 45回
今垣光太郎 20% 38回
倉谷 和信 20% 37回
交換率5%未満の選手
選手名 交換率 交換回数
峰  竜太 2% 4回
角谷 健吾 2% 5回
坂口  周 2% 5回
桐生 順平 2% 5回
今村  豊 3% 5回
上平 真二 3% 7回
山田 哲也 4% 8回

(ひまひまデータ調べ)

新プロペラ交換でイチから叩いた方が好成績

ボートレースのモーターは1年、プロペラは2年で更新する。浜名湖のモーターは4月に切り替わったが、プロペラは前年のままである。プロペラは事故などで破損した場合は交換となるが、判断するのは競技委員長で、選手の自由にはならない。新しいプロペラはモーターになじんでいないので成績が落ちるというのが、今までの考え方だった。

ところが、331型では逆のことが起きている。蒲郡メモリアルで新プロペラに交換した選手は4名いたが、交換直後の成績は1着1名、2着2名、3着が1名と全員が舟券に絡んだ。三国オーシャンCでも3名交換、うち2名が1着である。従来の321型を使っている6月の若松周年では5名交換して4名が着外落ちだったことを考えると、従来型に対応した2年目のプロペラより、新しく叩いた方が331型に早くなじむのではないだろうか。今回のダービーで、新プロペラに交換する選手がいれば、その選手は外すのではなく、積極的に「買い」だ。