総展望

地元エース桐生、
GP出場を懸け奮起だ!
小松 生幹   『スポーツ報知』
Junpei Kiryu
Yoshiya Baba
Makoto Busujima

舞台が戸田なら桐生順平(埼玉)の名前を真っ先に挙げなければならない。今年3月地元クラシックでは順当にベスト6入り。さらに6月は周年連覇(通算V4)も果たした。しかし、4月児島周年準優でのフライングで今年のGI・GIIはもう走れない。さらに8月当地のお盆レースでもフライング。11月の下関チャレンジCにも出場できなくなった。GPへ向けての高額賞金レースはダービーが最後。丸亀メモリアル終了時点で、賞金ランクは9位。ここで大きく上積みしておきたい。
 馬場貴也(滋賀)は5回目のSGVをメモリアル連覇で飾り、勢いという点では一番。当地は66周年を制すなど相性も良く、いつ来てもモーターを出し、堅実に走っている。
 今春のクラシックで8度目のSGを制した毒島誠(群馬)は、以後の特別戦でもコンスタントに準優入り、優出とリズムを崩すことなくここまできている。当地SG連覇へ視界は良好だ。19年クラシックを優勝し今春の同レースでも優勝戦の1号艇を手にしながら、無念の転覆を喫した吉川元浩(兵庫)もリベンジに燃えるだろう。
 桐生以外の地元選手では中澤和志(埼玉)。8度目のダービー出場だが当地では初。気合のほどは言うまでもなく、ダービーは13年の平和島で優勝戦2着の実績もある。ここ1年ほどのレースぶり、少なからずあるホームでのアドバンテージ、密かに期待していたい。