冬の向かい風は、ダッシュ勢の味方!
平和島の競走水面は干満の影響を受ける。また、コース幅が狭いのも特徴。1マークのホーム側は戸田と同じ37mしかなく、センター、アウトからの攻めもよく届く。1マークの幅が狭いことから、「平和島の2コースは難しい」と言う選手も多い。
「差し水面」の印象が強いが、それ以上に、風の影響を受ける点に注意が必要だ。グランプリが開催される冬場は、基本的に向かい風の日が多い。関東地方は季節風の影響を強く受ける。冬型の気圧配置が強まったときは向かい風が強く吹き、ダッシュ天国となる。一方、穏やかに晴れた日は無風か緩い追い風で、そんな日はイン逃げが決まる。
インから「本命勝負」しても好配当!
平和島ほど、日によってレース形態が大きく変わる水面も珍しい。向かい風が強い日は、ダッシュ勢のボックス買いが面白い。5、6コースの捲り差しが決まれば高配当になる。追い風が強くなると差しが決まるが、これは夏場に多いパターンだ。グランプリでは見られないだろう。
注意したいのは、穏やかに晴れた日だ。こんなときは風も緩く、気圧も高い。モーターのパワー差は縮まり、イン逃げが決まるようになる。ただ、平和島のインは他場ほど人気が被らないので、1号艇から本命勝負に出ても、意外にオイシイ配当にありつける。
Wエース「53」「70」に迫る「11」「12」
例年の大会と決定的に違うのが、グランプリ出場モーターが直前の開催まで使用され続けること。今回は「回転が上がらない」「気候が違うのでプロペラの修正が必要」といった前検日の声は減りそうだ。
6月初下ろしで半年近く使用しているが、使用当初よりパワー差が大きく、現在、オバケモーターと呼ばれるのが「53」。しかし、その「53」も、秋口から乗り手に恵まれておらず、数字が伸び悩んでいる。その間に猛追してきたのが「70」で、いまや"Wエース"と呼ばれるほどになった。
この2機の動きが抜けていることは間違いないが、準エース格は「40」と「36」。そして、ダークホース的存在なのが、噴いたときは伸びが抜群になる「11」「12」。この2機を引いた選手を追い続けるのも面白いだろう。