トライアル出場12レーサー



全部握りマイで、潰す

最近の長嶋は走りが少し違う。特に、道中で競ったときにスピード旋回の握りマイで勝負する。「女子戦なら全部外マイで潰してやろうという気で行っている」という気持ちが伝わってくる。これがSGで戦ってきて得たものである。夏の終わりからのオールレディース3場所連続優勝がその証だ。

クイーンズCは3年連続4回目の挑戦。今回は新・長嶋スタイルでレースを面白くする。

全 国 7.43 平和島 7.41

走りも整備も攻め一本

今夏の桐生レディースCで自身4度目の“夏の女王”に輝いたが、その戦いぶりが山川らしかった。2連率20%台の低調機を手にするも、初日の内枠2走は連勝発進。2日目に「博打しました」と強気の本体整備に着手し、トップ級のパワーに仕上げて一節間を突っ走ったのだ。

陸の上でも水上でも、山川の立ち回りは強気だ。パターンにハマれば圧倒的なパワーで勝ち上がる。

全 国 6.58 平和島 6.19

実力どおりの力を出す

「ターンマークをしっかり回ることには自信がある」と話していたのは10年くらい前のこと。持ちペラ制度が廃止された頃には「制度変更に対応したプロペラ調整ができている」、3年前に女子戦線を離れた際は「混合戦で整備を覚えた」と、根気よく着実に前進してきた、典型的な努力家タイプだ。

実力以上の結果は出せなくても実力を100%出せるのが強み。ここで全てを出し切る。

全 国 7.25 平和島 7.09

最後良ければ全て良し

昨年は下関女子チャレンジCと大村クイーンズCを優勝。今年はびわこ女子オールスターではエース機をゲットし予選1位通過を果たした。

どこまで勝ち続けるのかと思った先に落とし穴が待っていた。その女子オールスター準優でF、女子戦を走れなくなり、桐生レディースC出場も逃した。

女子チャレンジCではモーターに手を焼いて優出ならず。女王復活は今大会に持ち越しに。

全 国 7.21 平和島 6.84

前回は捲り、今回は?

2年前の平和島大会は2号艇で優出。その優勝戦はインの松本晶恵がコンマ09、2コースの竹井がコンマ13のスタートだった。竹井の1マークの走りを覚えているだろうか? そう、捲ったのだ。無謀にも思える策だが、16年の竹井は1年で捲り勝ちが30回もあり、その年の集大成だったとも言える。

今年の捲り勝ちは17本だが、優勝3回と勝負強さを見せた。今回はどう攻めるか。

全 国 7.30 平和島 5.97

2年前の再現となるか

今夏の桐生レディースCは地元代表として奮闘も、力が入りすぎたために優出ならず。しかし、続く桐生お盆戦で江口晃生、山崎智也、毒島誠を相手に優勝を飾った。すぐにそのリベンジを果たしたのは“持っている”証拠か。

2年前の平和島大会は“ただ1人の関東勢”の看板を背負って優勝、今年も同じ立場だ。真夏の地元2戦で得た経験を糧に、平和島大会連覇を目指す。

全 国 6.96 平和島 6.80

女王戴冠へ、準備万端

今年はSG6戦に参戦し、尼崎オールスターでは予選4位通過。一番SG優出に近い女子だ。ただ、トップレーサー相手に戦っているせいか、近況の走りはさばきに徹して少々大人しくなったと感じることもある。

しかし、11月福岡ヴィーナスSでは持ち味である爆裂ターンを連発して優勝、続く芦屋女子チャレンジCでも攻めの姿勢を見せた。大晦日の平和島でも“強い小野”を見せる。

全 国 7.24 平和島 5.27

枠不問で着をまとめる

クイーンズCは4年ぶり3度目の出場だ。4年前の住之江大会は4戦全部が6枠と枠番抽選運に見放された1節だった。それでも、イン優勢の住之江で、大敗なくまとめた所が守屋の巧さ。最後の6枠は、自らの手でつかんだ優勝戦の6枠だったのだから。

4年前のリベンジに挑む今回、舞台は捲りも差しも利く平和島だ。2号艇でスタートするトライアル、守屋の走りに注目したい。

全 国 6.53 平和島 5.30

優出女王から賞金女王へ

一昨年は大村女子チャレンジC優勝戦2着でクイーンズC出場勝負駆けに成功し、昨年の下関大会は4着で涙を呑んだ。今年10月の福岡オールレディース優勝が、意外にも3年ぶりの優勝だったことからも、近年の不振ぶりがわかる。

その間の優出は2回の女子チャレンジCや17年芦屋レディースCを含む32回。“優出女王”そしてかつての“勝負駆け女王”が、今年最後の大舞台で底力を見せつける。

全 国 6.97 平和島 6.47

SG目指し勝つ気満々

3月のびわこ女子オールスターで特別戦初優勝を飾った。女子の特別戦が増えた今とは条件が違うが、デビュー4年目での特別戦Vは横西奏恵以来のスピード出世だ。

横西のGIIレディースC初制覇は、F2本持ちながらも大外捲りでの勝利という衝撃的なものだった。

中村も前期の休みを残す“隠れF2の身”だが、「勝ってクラシックに行きたい」とヤル気マンマンだ。

全 国 6.66 平和島 5.71

冷静沈着な皆勤出場者

桐生レディースCで優勝戦で山川美由紀と一騎打ち。2コースからインの山川にプレッシャーをかけ、優勝した山川に「エンジン勝ち」と言わしめた。その冷静な運びが寺田の最大の魅力であり武器でもある。6期ぶりの女子勝率1位がそれを証明している。

クイーンズC過去6大会全てに出場しているのは寺田ただ1人だ。そのうち4回はファイナルまで進んでいる。このキャリアも見逃せない。

全 国 7.57 平和島 7.13

短期決戦には不向き?

今年も女子グレードレースで、レース巧者ぶりを見せつけた。びわこ女子オールスター、桐生レディースCで優出。その両優勝戦こそ着外だったが、2節とも予選をオール3連対でまとめて、最も舟券で頼りになることをアピールした。

ジワリとポイントゲットしていく戦いぶりは短期決戦向きとは言えないだろうが、不利枠でも上位着を獲るコース不問の自在戦が武器となることは間違いない。

全 国 6.58 平和島 6.65

優勝して、クラシックに出たい!

「今年はびわこのGIIレディースオールスターを勝てたけど、それだけでしたね。何かパッとしないまま終わったなと感じています。正直、満足のできるレースはできていない。普通の女子戦ではそれなりの成績は残せたけど、レディースチャンピオンとか、ヤングダービーとか、GIの舞台でもう少し活躍したかったかな。
 A1級には定着できたけど、自信は全くついていませんね。勝負強さとか、レースへの気持ちの持って行き方とか…、メンタルが弱いんですよ。小野生奈さんなどを見ていると、そこら辺が全く違うと感じます。
 でも、男子だろうが、女子だろうが、最後の12人に残ることは凄いことだと思います。それができたのは良かったです。12人しかいないということは、12分の1で勝てるわけですよね?
 昨年はオールスターに出させてもらえて、あの中でレースができて、本当に楽しかったんです。クイーンズCはGIなので、勝てば来年のクラシックに出場できます。またあのシビれる舞台でレースをすることができます。今年はパッとしなかったので、最後は頑張りたいです!」