参戦回数の多さや水面実績では毒島誠（群馬）、池田浩二（愛知）が上位。毒島は3年前の大会では準優1枠を得ながら吉川元浩のジカ捲りに遭い惜敗。21年、22年大会では優出するもVを逃しており、クラシックはあと一歩で手が届かないタイトルだ。実績十分の水面で悲願のVを目指す。

地元勢は僅か2人。ならば関東地区の準地元組に地の利を活かす熱走を期待したい。関浩哉（群馬）は昨年の周年で節イチに仕上げ活躍。そして直近1月に参戦した際にも出足型にして優勝した。昨年10月周年では関を抑え優勝した羽野直也（福岡）に昨年V10の新開航（福岡）らの躍進も楽しみ。春の宴らしく、新芽の息吹も感じられる6日間となるか。

温水パイプが装着された昨年11月12日から今年2月4日までのコース別1着率を見ると、平和島におけるインの1着率は全国データより10%も低く、逆に4コースの1着率が全国ナンバー1。一方、2着率で目を引くのは外コースの高さで、特に6コースは全国イチ。インから外枠を絡める3連単買いは穴党の中に定着した感もあるが、平和島では「1ー流しー6」に加え「1ー6ー流し」が必要であり、配当的な旨みも大きい。これが「4ー6」になると、さらに配当額がアップする。

但し、これは向い風が多い冬のデータ。都市部に位置しながら自然現象の影響を強く受ける平和島では、3連単を予想する上で潮位や風の変化を無視することはできない。ちなみに昨年8月、つまり夏の追い風時のコース別1着率に限ると、2コースが全国2番目。水面幅が狭く2コースは難しいとされる水面だが、追いの強風時にはインが流れやすく、この時、出足型の選手の2コース戦は頭買いが可能だ。