地元・東京支部2選手
最後のチャンスかもしれない…。
地元SG制覇へ、気合は入っています!
―多摩川でグラチャン開催が決まってから、出場は意識していましたか?
「もちろんです! ポイント的には厳しかったので、年末のGPシリーズがラストチャンスだった。ただ、GPシリーズでポイントを積み重ねても行けそうになかったので…、準優はメイチの勝負を懸けました」
―今年の正月に「SGでまだやれる」と言っていましたね。
「トップクラスの中でも、ひと握りの選手しか出場できない芦屋チャレンジCで準優に乗って、選抜戦でも3着以内に食い込めた。エンジンも出ていた。続く住之江GPシリーズで優出ができて、『まだSGで戦えるな!』と自信がつきました」
―多摩川はGI優勝2回(関東地区選、60周年)の実績があります。
「僕の多摩川の成績は、優勝か、全然ダメか両極端なんです(苦笑)。地区選を勝ったときは持ちペラ制だったんですが、ケタ違いに仕上がっていました。超抜でしたね。60周年のときも凄く出ていた」
―多摩川の調整で意識するポイントは?
「多摩川でモーターが良いときは、展示タイムが出ます。まずは展示タイムを出す調整をして、そこからターンのスムーズさを求めます。多摩川でモーターが良かったときの調整を全部思い出して、その状態を目指して調整をします」
―新モーター3節目ですが…。
「ワケがわかんなさそう(笑)。でも、やることは変わらない。今まででダメだったこと、良かったことを材料にして臨むだけです。新モーターでも地元の利はありますし、“こうやって乗ってみたいな”と脳内シュミレーションもしています」
―最後にグラチャンへの意気込みを!
「長田と揃ってGW戦最終日に事故をしちゃって…。レースが終わった後、『次のグラチャンは必ず2人でリベンジしようね』と誓いました。
今までのSG開催場を見ると、多摩川の開催は10年に一度しかない。今回が、年齢的に多摩川でSGを獲る最後のチャンスになるかもしれない。そう考えると、気持ちが入ります。良い枠で準優に乗ることです。準優に乗らないと優勝戦を目指せないし、準優で良い枠を取らないと、優勝戦に乗れる可能性も低い。そして、優勝戦に良い枠で乗らないと優勝する可能性も低くなりますからね。生まれたのが多摩川の近辺だし、一番練習した水面も多摩川です。頑張ります!」
地元・多摩川のSGを獲りたい!
今年の僕は、グラチャンがピークです。
―10年ぶりの多摩川SGです!
「多摩川のグラチャン開催を知ったのは、去年の徳山グラチャンで優出した後でした。
出場権は最初から持っていたので、出場権を失わないように、ケガやフライングに気をつけて1年間を過ごしました」
―多摩川に対する思いは?
「最近の成績は平和島の方が良いですし、平和島、多摩川とも地元意識はあります。ただ、メモリアルには多摩川から出していただいているので、感謝の気持ちが大きいですね。練習とかを含めて一番走り慣れている水面ですし、自分の基盤は多摩川です」
―多摩川で心掛けているモーター調整は?
「多摩川は水面が良いけど、乗りにくくなるとレースがしづらくなる。出足、回り足関係が大事なので、まずはそこを求めていきたい。
今回はほぼ新エンジンでのレースになるんですが、まだそんなに出回っていない今年の新モデルで、ちょっとした調整の変化があるかもしれません。不安もあるけど、水面自体は走り慣れているし、出ている感覚を知っているのは強味です。
3月の戸田クラシックのときみたいに、SGでは伸びも必要になってきます。バランスの良い足に仕上げたいですね。
まだ1〜2節しか使っていないんで、エンジンの形ができ上がっていないはず。イチからの勝負になりそうですね。楽しみもあります」
―戸田クラシックは実に惜しかった…!
「クラシックは予選最終日、2号艇での失敗で優勝を逃してしまったぐらいに足が仕上がっていた。SGはたった1回の失敗で流れが変わってしまうのを感じたし、苦手な2号艇で優出できたのも大きな自信になりました。流れの変化を経験できたのは勉強になりました」
―初の多摩川SGの目標は?
「多摩川は僕にとって“家”みたいなレース場です。記念を走り始めた頃は“多摩川だったら勝負ができる!”と思って空回りしたり、レースが粗くなることが多かった。でも、もう歳も歳ですし、大きな舞台での経験も積んできた。気合が入りすぎてしまわないように気をつけて、自分の全てをグラチャンにぶつけるつもりです。
グランプリ出場は目指す所ではあるんですが、今は“地元のSGを獲りたい”と思う気持ちのほうが強いので、多摩川に自分のピークを持っていきます。中野さんと優勝戦で勝負できたら良いですね」