見どころ

復活した東都のエース濱野谷が大暴れだ!

2021年も11月を迎え、熾烈な賞金争いはチャレンジカップを残すのみとなった。今年は賞金上位組が順当に結果を出すのか? それとも下克上はあるのか? 6日間の熱い戦いに注目したい。

優勝候補筆頭には濱野谷憲吾(東京)を推したい。今年は7月のオーシャンCで14年ぶりのSG制覇を決め“東都のエース”復活を印象づけた。近年の中では間違いなく調子は随一で、地元水面での大暴れを期待したい。

濱野谷   毒島   桐生

当地実績では毒島誠(群馬)と桐生順平(埼玉)の成績が目を引く。毒島は6連続優出中で、うち優勝は4回。桐生は2度GI優勝歴がある。

今年もマネーバトルをけん引した峰竜太(佐賀)はここも盤石の成績で2年連続賞金1位でグランプリ出場へ向かうか。見事に復活を遂げた原田幸哉(長崎)と石野貴之(大阪)も要注意。昨年の平和島GPで大活躍だった西山貴浩(福岡)も賞金ベスト18入りへ踏ん張れるか。丸野一樹(滋賀)、佐藤翼(埼玉)らGP初出場を狙う新勢力からも目が離せない。

同時開催のGIIレディースCCは、年末の福岡・PGIクイーンズクライマックス出場12名を決める戦いとなる。

8月のPGIレディースCを制し、女子賞金トップを快走する遠藤エミ(滋賀)が中心となる。この大会は過去V3と相性も抜群だ。平山智加(香川)と守屋美穂(岡山)は多摩川でとにかくモーターを出す。賞金の上積みを考えれば最高の舞台だろう。大山千広(福岡)は上半期こそ結果を出せなかったが、夏以降は本来の強さが戻ってきた。地元・福岡で行われる年末決戦に向けて持てる力を全て出し尽くしたい。

快速維持する2832、周年優勝の49に注目

「日本一の静水面」と称されることも多い多摩川。とにかく握った選手が強くスピード優先のコースだ。

冬場を前にしたこの時期は北風がスタンドにぶつかって水面に入ってくる。この風がスリット付近で舞い、スタートに影響が出やすい。インの1着率は毎年平均して50%弱。決して高い数字ではないがコースが広い分、インの選手は幅を取って回ることができ、例え捲られても残すケースや、握って回れる実力のある選手が道中で2、3番手にまで盛り返してくることも多い。したがって舟券はインの選手を中心に考えたほうが良い。

現モーターは5月に使用が開始された。絶対的エース機は不在だが、初下ろしから強力パワーを維持している2832に加え、9月のGIウェイキーCで茅原悠紀が優勝した49は注目度が高い。

近況、上り調子なのが525867は8月に乗った山田哲也で動きが一変した。山田は「エース機になるかも」と話しており、上位機を脅かす存在となる可能性も。

SGチャレンジカップ 歴代優勝者

開催年 開催場 優勝者
第1回 1998年 平和島 江口 晃生
第2回 1999年 平和島 今垣光太郎
第3回 2000年 住之江 濱野谷憲吾
第4回 2001年 児 島 西島 義則
第5回 2002年 植木 通彦
第6回 2003年 びわこ 烏野 賢太
第7回 2004年 児 島 田村 隆信
第8回 2005年 芦 屋 上瀧 和則
第9回 2006年 丸 亀 三嶌 誠司
開催年 開催場 優勝者
第10回 2007年 浜名湖 湯川 浩司
第11回 2008年 浜名湖 坪井 康晴
第12回 2009年 常 滑 原田 幸哉
第13回 2010年 唐 津 今垣光太郎
第14回 2011年 大 村 田村 隆信
第15回 2012年 児 島 平尾 崇典
第16回 2013年 森高 一真
第17回 2014年 下 関 太田 和美
第18回 2015年 芦 屋 笠原  亮
開催年 開催場 優勝者
第19回 2016年 大 村 石野 貴之
第20回 2017年 下 関 毒島  誠
第21回 2018年 芦 屋 馬場 貴也
第22回 2019年 桐 生 石野 貴之
第23回 2020年 蒲 郡 毒島  誠
第24回大会多摩川優勝戦
2021年11月28日(日)・第12レース

GIIレディースチャレンジカップ歴代優勝者

開催年 開催場 優勝者
第1回 2014年 下 関 岸  恵子
第2回 2015年 芦 屋 寺田 千恵
第3回 2016年 大 村 遠藤 エミ
第4回 2017年 下 関 遠藤 エミ
第5回 2018年 芦 屋 守屋 美穂
第6回 2019年 桐 生 遠藤 エミ
第7回 2020年 蒲 郡 寺田 千恵
第8回大会多摩川優勝戦
2021年11月28日(日)・第11レース