コース&モーター
暗くなるにつれてインが強くなる水面
蒲郡は水位変化のない汽水のプール型水面だ。1マークから対岸までの距離は156.7mと全場で一番奥行きがあり、思い切って攻めていける。他場同様にインが強いが、レース開始時間の15時頃は一番気温が高く、回転が上がらないので決まり手はさまざま。気温が下がるにつれてインが強くなる。
年イチ程度の安定板装着があるかも?
蒲郡は風の影響をあまり受けないが、晴れているときはスタートラインに対して向かい風だが、雨の日は降る前から追い風になる。ただし9月は“台風シーズン”だ。昨年の同時期には台風で1日開催中止となった。今回、年に1度あるかないかの安定板装着が出てくるかもしれない。
風の影響は少ないのだが、「蒲郡はスタートが難しい」と多くの選手が言う。風がスタンドに当たる影響で、空中線の旗が一定しないせいである。なので「スタートが見えている」「勘どおり」というコメントが出たら積極的に舟券に絡めたい。
レース直前の展示航走のチェックも重要だ。スタート展示では伸びを確認してほしい。スリットからスーッと出て行く選手が良い。周回展示は回り足の良し悪しを見る。外へ流れない、グッと掛かるような旋回の小さな選手が狙いになる。
個性豊かな蒲郡のモーターたち
現行モーターの初下ろしは5月のGW戦だ。
最初から安定しているのは20、33、56、60の4基。20は新登録時のモーター性能検査で6秒59の一番時計を記録したとおり伸び中心に良く、牧宏次に2年半ぶりの優勝をプレゼントした。60も伸びが良いタイプだ。初下ろしで原田通雅が「伸びが良い」と言ってから、お盆戦の作間章までずっと同じコメントが続いている。出足が良いのは33で、パワーがあるので追い上げができる。56はプロペラ調整で出足型にも伸び型にも持って行ける万能派だ。
ほかには、45が7月の野間大樹からターン回りが良く、お盆戦では恵まれではあったが池田雄祐が2回目の優勝を飾った。55は7月福島勇樹の全3連対Vから上昇、伸びの方が良い。57は出足型、72は8月に海野康志郎が4連勝で優出してからシッカリしてきた。21(36.6%)と73(20.7%)の2基は2連率では上位機と差があるものの、伸びが良く侮れない。