ドリーム戦
ドリーム戦 10月23日 火(初日) 第12レース 出場予定選手
●選考勝率上位6名。
1号艇勝率8.414320峰 竜太佐賀 33歳
徳山グラチャンと若松オーシャンCは準優1枠で敗退。「舟足は中堅」のまま勝ち上がった準優1枠で、機力上位選手の標的となってしまった。その反面、「エンジンは出ていない」で臨んだ浜名湖クラシック優勝戦の6枠では、3着に食い込んで意地を見せた。舟足中堅の準優1枠も、機力劣勢の優出3着も、機力相場をも超えるパワーが峰自身にあることの証明だ。実際に「僕の中で、絶対に優勝できないモーターは10基くらいだけ」と豪語する。ただいま4年連続の年間勝率1位の偉業に挑戦中。ダービー王の冠は峰が一番よく似合う。
悔しさを強さに変え、ダービー制覇へ挑む
「最近のリズムは悪くないけど、結果が出せていない感じがします。丸亀メモリアルは準優に乗れましたが、もっとエンジンを出せていたと思う。納得はしていません。調整は季節に関係なく同じやり方をしています。選考勝率トップには満足していますし、今回はそれに見合う結果が求められると思います。
蒲郡はメモリアルの優勝戦でインから勝てなかった、悔しい思い出があります。『あの悔しさがあったから、今があるんだ』って言えるように、全力でぶつかっていきたいと思います」
2号艇勝率8.283897白井 英治山口 42歳
浜名湖クラシックでは優勝戦1号艇を手にしたが5着に敗れた。「白井にミスなし、勝った井口佳典が上手かった」という一戦だったが、こういう敗戦は早めにリカバーしておかければならない。それがトップロードに居続ける条件だ。
その挽回戦が地元・徳山のグラチャンだった。しかも徳山64年ぶりのSG開催という、またとない地元の大舞台でモノにしたことが大きい。
今年はSG3連続優出と突っ走ったが、丸亀メモリアル3日目に痛恨のフライング。これをどこかでリカバーしなければならない。集中力は高まるばかりだ。
F休み前に“ダービー王”の称号獲得狙う
「徳山グラチャンの優勝以降はあまり調子が良くなく、丸亀メモリアルではフライングしてしまいました。でも、それで『ダービーまでしっかりと走らないといけない』という、ハッキリとした目標ができました。
蒲郡のイメージは普通だと思います。3月の62周年は優出することができましたし、エンジン次第にはなりますけれど、調整が巧くいけばチャンスがあるんじゃないでしょうか。昨年の平和島は3着でしたから、今回はダービー制覇へ頑張りたいです」
3号艇勝率8.003257田頭 実福岡 51歳
数年前の話だが、田頭は弟子に「デビューして数年は6コース一本でレースをしろ」という指導をしていた。その理由を聞いてみると「華があるから」と返ってきた。田頭の代表レースに挙げられるのは、やはりF3を抱えながら優勝した05年若松GIダイヤモンドCだ。逆境をも乗り越える気迫の走りは、まさに華がある。
そんな田頭もマスターズ世代となり、一昨年は『名人』に輝き、50代を迎えた昨年は『九州チャンプ』の座も手にした。そして今年は、初めてのダービー・ドリーム戦発進を決めている。ベテランになっても気迫の一撃スタイルは変わらない。
SGも一般戦も、走ることに集中するだけ
「SGだから、ダービーだから、という感情は特にありません。ドリームに選ばれたことも『自分で良いのかな?』って思うくらい。だから気合とか気負いみたいなものはなくて、プロペラが合えば戦えると思うし、モーターが出ればちょっとだけチャンスがあるかな、って感じでリラックスしています。
確かに、昨年からプロペラの調子は良かったですよ。結果も出ているけど、良いときが続かないのはわかっているので、プロペラ調整に集中して調子を整えたいですね。いつもどおり、自分の走りをしたいと思います」
4号艇勝率7.904444桐生 順平埼玉 32歳
過去のSG・GI戦績を見れば、季節ごとの調子の傾向がよくわかる。2度の優勝歴があるのはクラシック、4度の優出歴があるのはオールスター、そしてグランプリは2優出1優勝でシリーズ戦でも2優出。GI優勝は11月から5月に集中している。
例年、夏場に調子を落としていた桐生だが、今年はひと味違う。4月唐津周年の準優Fで、10月25日までGI戦線から離れることとなったのだ。その間、SGでは徳山グラチャンで優出を果たし、一般戦を走れば7月下関で自身初の完全優勝を達成するなど、快調に飛ばした。今回はこの夏の成果が問われる一戦だ。
苦手な夏を克服し、グランプリ連覇へ照準
「ドリーム戦に乗れたというだけでもとても嬉しいですね。1年をとおして自分の仕事ができた結果だと思っています。フライング休み明けの7月下関で完全優勝しましたし、リズムは悪くないと思います。蒲郡は3月の62周年で優勝したことで、イメージが凄く変わりましたね。水面が広くて、とても乗りやすいレース場です。
グランプリ連覇へ向けて、今回のダービーは大事なシリーズになります。しっかりと、良いレースができるように頑張っていきたいです」
5号艇勝率7.813557太田 和美大阪 45歳
リズムを大きく崩したのは3期前のこと。昨年4月の期末にF2を抱え、その60日休みを控えたまま鳴門グラチャンの2日目にフライング。合わせて90日の休みを消化することとなり、18年前期は出走回数不足でのA2級降級となった。
一流の選手はリカバーが早い。昨年末こそ要所で勝ち切れない場面もあったが、今年に入ると徐々に本格化、3月に常滑GIII企業杯、三国GIIMB大賞で2場所連続優勝を決めた。しかもその三国GIIの優勝戦は、F禍の影響など完全に払拭したと言わんばかりの豪快な捲り勝ちだった。完全復活へ、ここからが勝負だ。
SGを走れる楽しさ、感謝の気持ちで臨む
「A2級に降級したときから、SG復帰はダービーになると思っていました。ダービー出場をモチベーションに1年間頑張れた面もあります。蒲郡での成績は良かったり悪かったりだけど、内も外も利くし、走りやすい。GIも勝っているし、好きなレース場ですよ。
今は『よし、やってやろう!』というより『またSGの人たちと一緒に走れるんだ』という嬉しさや楽しさ、感謝の気持ちの方が大きい。自分のレースが終わってから、レジャチャンでSGレースを見ても面白くないでしょ(笑)」
6号艇勝率7.813941池田 浩二愛知 40歳
14年の池田は神懸かり的な走りを見せていた。F2の身で尼崎クラシック優出、F60日休み明けの浜名湖グラチャンで再びF持ちになるも、丸亀オーシャンCから常滑ダービーまでSG3連続優出を果たした。機力もスタートも関係なし、ターン一本で勝負する力があることを証明した1年だった。
GI優勝は16年9月の宮島周年、SG優出は16年福岡ダービー以降遠ざかっている。昨年は低迷していたが、近況は8点台まで勝率を戻して、復活の兆しが見えてきた。満を持して迎える地元のSG、自慢のハイテクターンが炸裂する。
地元で結果を出し、今年こそグランプリへ
「近況は悪くないですし、リズムはとても良い方に向いていると思います。調整に関しても、巧く行っているんじゃないかな。蒲郡では今年3節走って、結果も残せています。自分のホームプールは常滑ですが、蒲郡も地元という気持ちで走っていますよ。
今年はグランプリ出場を狙える位置(9月17日現在で21位)にいます。昨年はシリーズ戦回りだったので、今年は何としてもグランプリに出たい。賞金の上積みを狙って、ドリーム戦から全力で頑張るだけです」