総展望

総展望

金田 拓郎
『スポーツニッポン』

PGI第13回クイーンズクライマックス

“夏冬連覇”遠藤、
いづく三浦本命2本柱!

トライアル初戦の1号艇を勝ち取った遠藤エミ(滋賀)、三浦永理(静岡)がダブル主人公を演じる。遠藤は福岡レディースチャンピオンを予選トップ通過から堂々のV。V3実績がある蒲郡で、史上初となる夏冬連覇の“完全女王”襲名を狙う。三浦は選考期間内でメンバー中最多のV5をひっさげての参戦。25年1月からの適用勝率は7.65で初の女子1位に輝いた。今年下半期の勢いなら遠藤を上回る。昨年覇者の浜田亜理沙(埼玉)は3回のSG出場があり安定感のある運び。21、22年の田口節子に続く大会連覇を狙う。びわこレディースオールスターで待望の特別戦初Vを飾った渡邉優美(福岡)は、GI初制覇に照準を定める。すでに心技体は整っている。あと、A1級陥落危機を乗り越えて復活した平山智加(香川)にも注目。この大会での抽選運の強さは折り紙付きだ。ただ、この大会の優勝者は過去12回で特別戦初優勝が6人いることにも注目したい。細川裕子(愛知)、西橋奈未(福井)、藤原菜希(東京)には心強いデータだ。今年一度もA1級に上がらずに出場を決めた平高奈菜(香川)と宇野弥生(愛知)はA2級でティアラ戴冠の快挙となるか。川野芽唯(福岡)、海野ゆかり(広島)は初戦6号艇から下克上Vを狙う。

プレミアムGIクイーンズクライマックス 勝ち上がり方式

12月29日[2日目]/12月30日[3日目]

A組
前日第11レースの1・3・5着と
第12レースの2・4・6着の6名
B組
前日第12レースの1・3・5着と
第11レースの2・4・6着の6名

12月31日
[最終日]

1号艇 2号艇 3号艇 4号艇 5号艇 6号艇
賞金女王決定戦 得点率
1位
得点率
2位
得点率
3位
得点率
4位
得点率
5位
得点率
6位
順 位 決 定 戦 得点率
7位
得点率
8位
得点率
9位
得点率
10位
得点率
11位
得点率
12位

GIII第13回クイーンズクライマックスシリーズ

QC常連陣いのある
若手初参戦組

シリーズは、賞金ランク5位だが現在GI、GIIあっせん辞退期間中のためにこちらに登場となった守屋美穂(岡山)がズバ抜けた存在。宮島レディースオールスターで8戦7勝Vの集中力は見事だった。これで決まりと言いたいが、今年は本戦V2の田口節子(岡山)、初めてのシリーズ参戦となる寺田千恵(岡山)ら本戦常連者がズラリ。特に田口は蒲郡直近5節で4優出V2と強く、ひと筋縄では収まらないか。昨年はGII2勝を含むV7だった長嶋万記(静岡)や女子レジェンドの1人でもある日高逸子(福岡)も十分Vを狙える。とっておきの存在は、10月の当地ヴィーナスシリーズでデビュー初Vを飾った勝浦真帆(岡山)。初優勝後も優出を続けており勢いは文句なしだ。