コース&モーター

ボートレースの新時代を担うスター☆誕生の瞬間を見逃すな!
地元スポーツ紙記者のとこなめコース&モーター 工藤 浩伸●『日刊スポーツ』

不確定要素少なく、展開推理に集中して舟券ゲット!

広い、干満差なし、風も緩やかと9月は絶好のコンディション

ボートレースとこなめは伊勢湾の東側に位置しており、レースコースは全国屈指の広さを誇る。水質は海水だが、前検日に水門を閉じるので干満差はほとんどない。4月~10月は東や南東からの緩やかな風が吹き、ホーム追い風のコンディションとなる。地元若手に聞いたところ、「水面にクセがなく乗りやすい」「握って回るには良い」「風に関係なくスタートを決めやすい」と、いずれも好印象だった。展示タイムは自動計測で数字の信頼度は高い。

昨年12月から使用のモーターは、30節以上を消化して十分使い込まれている。現行モーター導入後のイン1着率は52.5%と、全国平均よりやや高め。シリーズ別では6月のルーキーシリーズが59.2%、7月のGI63周年では63.4%と、実力が拮抗するレースではインが幅を利かせているのがわかる。

しわ寄せがくるのがアウト勢だ。63周年では5、6コースの1着率がともに1.4%しかなかった。全72レース中、1回ずつしか勝っていないということである。

今回は若手が集うヤングダービーとはいえ、既に記念戦線で活躍している選手も多く、ターンの完成度は高い。外枠の選手を狙う場合は、最初から2、3着に絞った方が得策と言えよう。

使用9ヵ月でパワー差は歴然。エース・17号機の行方は・・・

現行モーターのパワー差はかなり大きい。その差は63周年でも顕著だった。優勝したのはエース「17」だ。伸びを中心に抜群の動きをみせる、常滑の看板モーターである。ただ、優勝した菊地孝平は17号機を「じゃじゃ馬みたい」と評してやや持て余している様子だった。主力クラスが引けば、その時点で優出以上は確定だろう。

17号機に続くのは、63周年で市川哲也が使用した「59」だ。「前検で水面に下ろしたときから伸びが良かったので、余裕を持って調整することができた」と、にこやかに話す姿が印象的だった。59号機と同じく63周年で優出した中島孝平の「8」、萩原秀人の「16」も上位級とみて良い。

3」と「38」は、地元の赤岩善生が本体整備を施してから大幅にパワーアップ。ほかでは「13」「18」「45」「49」を挙げておく。


モーター2連率ベスト20
(2015年12月・使用開始~2016年8月8日)

順位 モーター
番号
2連率 勝率
1 17 53.5% 6.75
2 49 43.9% 5.98
3 15 41.6% 5.62
4 45 41.0% 5.72
5 41 40.7% 5.71
6 31 40.2% 5.73
7 21 40.1% 5.61
8 14 40.0% 5.70
9 7 39.8% 5.52
10 1 39.6% 5.79
10 38 39.6% 5.70
12 12 39.2% 5.66
12 4 39.2% 5.59
14 20 38.9% 5.87
14 59 38.9% 5.39
16 30 38.0% 5.45
17 54 37.7% 5.54
18 8 37.4% 5.61
19 16 37.3% 5.69
20 23 37.2% 5.43
●常滑はチルト3度まで使用できます。
『日刊スポーツ』工藤記者PUSH 活躍期待の7モーター
『

17号機 2連率 53.5%

周年優勝をはじめ8優出4優勝と実績は抜群。全てが上位に仕上がる絶対的エース機。

59号機 2連率 38.9%

正月戦で鈴木貴司が使用して以降、機力の衰えはない。2連率プラス10%の評価は必要か。

8号機 2連率 37.4%

周年優出など夏場に入って覚醒。スリット近辺に手応えあり、速攻派にうってつけだ。

41号機 2連率 40.7%

ポテンシャルの高さは「17」に匹敵。乗り手を問わずコンスタントに仕上がる優秀機。

16号機 2連率 37.3%

初下ろし当初は伸びが際立っていたが、近況はバランス型に。乗り心地の良さも特徴。

49号機 2連率 43.9%

7月に原田幸哉が完全優勝。周年では重量級の前野竜一が使用して軽快な動きをみせた。

3号機 2連率 35.8%

6月戦で赤岩善生が整備し上昇、周年では岩瀬裕亮が乗った。出足関係に力強さあり。