ダービー3冠今村豊氏からのエール!

ダービー3冠
今村豊からのエール!

“最強”選手を決めるSGは、
グランプリではなく「ダービー」だ!

1年間活躍した選手だけが出られる大会

「ダービーは、本当に実力がある選手しか出られないSGです。僕が選手になった1981年は鳳凰賞(クラシック)、笹川賞(オールスター)、MB記念(メモリアル)、全日本選手権(ダービー)の4大競走の時代でした。「大」がつくので、「ビッグレース」と呼んでいました。中でも、全日本選手権はその年の集大成のようなもので、僕は「選手権」という響きが好きでした。1年間活躍しないと出場できない大会です。フロックでは出場できません」

ボートレースを変えた、多摩川大会のV

「私はダービーに30回出場し、3回優勝していますが、印象に残っているのは初めて優勝した平和島(34回大会)です。優勝戦当日に、広島支部の半田幸男さんが『いつも通りのレースをしたら、お前が優勝できる』と声をかけてくれました。優勝インタビューでその言葉を思い出して・・・、涙が出ました。
 多摩川(35回大会)は、私がSGで唯一、捲りで勝ったレースです。あれを契機に、全速ターンが浸透しました。誰もがターンスピードを競うようになり、レース形態も変わりました」

年間通じて成績安定の池田山口に期待

「今年のダービーは常滑ですね。年間を通じて勝率を残している選手が強いと思います。池田浩二(愛知)はテクニックだけでなく、プロペラの悩みが解消した感じがします。同県の磯部誠(愛知)の存在が、良い意味で刺激になっているのではないでしょうか。
 山口剛(広島)も調子が良いですね。彼は思い切りが良い選手です。大きな舞台で力を出してきます。毒島誠(群馬)、桐生順平(埼玉)はグランプリ出場を目指して負けられない立場です」

今村 豊
通算成績
勝率 2連率 3連率 優出 優勝 SG優勝 GI優勝
7.76 55.9% 71.1% 410 142 7 48