とこなめダービーの見どころ&狙いどころ

ダービーの見どころ&狙いどころ
白鳥 幹太 ●『中京スポーツ』

毒島瓜生など歴代覇者が多数参戦。

モーターは使用10ヵ月目で相場安定!

気合入る愛知勢&SGデビュー組

今年で69回目となるボートレースダービーは、年間8つあるSGの中でも最も歴史がある大会だ。出場選手は選考期間内の勝率上位者で決定し、年間を通して高いレベルで走り続けた強豪が集結する。引退した今村豊さんが、「ダービーは本当に実力のある選手しか出られないSG」と話しているのを聞いたこともある。

初日第12レースのドリーム戦には、勝率上位5人と施行者推薦枠で地元の磯部誠(愛知)が選出されている。勝率1位で1号艇に構える毒島誠(群馬)は3年前の覇者。近況は桐生GIを制するなど好調だ。

舞台がとこなめとあれば、純地元の池田浩二(愛知)、平本真之(愛知)、磯部らが、今年一番の勝負どころと位置付けて気迫の攻勢を仕掛けてくるはずだ。また、ドリーム戦から登場する女子レーサー・田口節子(岡山)の奮闘にも期待は高まる。

歴代覇者が多数参戦する。瓜生正義(福岡)は57、60、63回と3回制覇。守田俊介(滋賀)、丸岡正典(大阪)も2回制している。また、当地巧者の観点でみれば、3月のGI68周年を制した土屋智則(群馬)、6月の69周年覇者・山口剛(広島)の両者に注目だ。

今大会でSGデビューとなるのが、宮之原輝紀(東京)、柳生泰二(山口)、本多宏和(愛知)。今大会最年少となる宮之原がどこまで大暴れできるかが見ものだ。

狙えるモーターは上昇9、堅調63

モーターは昨年12月から使用しており、相場はほぼ固まっている。初下ろしからエース機として大活躍した8が2連率50%でトップだが、秋口に入りペラ交換などもあり、好調時の勢いにやや陰りも見られる。重視したいのは963だ。9は夏場に入って乗り手不問で連続優出している上昇機。63はGI69周年で上田龍星がトップ級に仕上げ、その後も堅調だ。他では、62032も素性は秀逸。

とこなめは比較的広大な海水の水面で、直近1年間の1コースの勝率は56.7%。全国平均の55.2%を上回っており、イン主体の流れになることが多いだろう。

モーター2連率ベスト9(2021年12月・使用開始~2022年8月30日)
順位 モーター
番号
2連率 勝率 優出 優勝
1 8 50.7% 6.55 11 2
2 63 44.4% 6.20 3 0
2 6 44.4% 5.82 5 0
4 9 43.7% 5.90 4 1
5 20 43.4% 6.31 4 1
順位 モーター
番号
2連率 勝率 優出 優勝
6 13 42.8% 5.75 4 2
7 32 42.0% 5.80 6 3
7 46 42.0% 5.65 8 2
9 56 41.9% 5.98 7 0
9 34 41.9% 5.87 7 2

●常滑はチルト3度まで使用できます。

ダントツ!

この3モーター

63出足◎ 伸び◎ 回り足○

6月のGI69周年で上田龍星がコース不問の活躍で優出3着と大健闘。スリット近辺の足を中心に強力で、センター、アウト発進でも一撃を見舞えるだけの快パワー。

9出足◎ 伸び◎ 回り足◎

初夏に入ってから急上昇の快速機。9月の一般戦では今大会にも参戦する関浩哉が伸びを中心に仕上げて2コースから差し切りV。引いた選手はニンマリの好素性機だ。

8出足◎ 伸び◎ 回り足○

初下ろしからパワーは桁違いで2月の東海地区選で磯部誠がV。その後もエース機として君臨しており、通算11優出(2V)は最多。大舞台で〝有終の美〟に期待したい。