チェックポイント
津は超高配当より本命、中穴狙いが得策。
1、2着は[1]で手堅く、外枠勢の3 着受けが妙味!
夏場はホーム追い風が基本
津のプールはほぼ東西に伸び、スタンド側が北。1マークの奥行きは100mで、対岸側までは110mの広さがある。夏場は南東方向からのホーム追い風が基本になるものの、天候次第で微妙に風向きは変わる。
1コースの強いイメージはあるが、一般戦で1号艇に実力上位レーサーを乗せるシード番組が1日に2レースあることも、1コースの1着率を押し上げている。最近6ヵ月のコース別3連率をみると、1コースが79.1%、2コースが59.5%、3コースと4コースが52.0%。34.2%の5コース、22.9%の6コース中心の高配当狙いは難しい状況だ。
3連単の出目データを探ると[1][2]流しが16.9%、[1][4]流しが9.9%、[1][3]流しが9.6%で、これらで全体の約4割を締める。4番目以降[2][1]流しの7.9%、[1][5]流しの6.1%、[3][1]流しの6.0%と続く。水面コンディション、対戦メンバーのテクニック差、舟足状態などレースごとに条件は異なるが、[1]を1、2着に絡めることが舟券作戦の基本か。
ただし、2コースの"強さ"には注目したい。冬場に吹く強いホーム向かい風の影響もあるが、1コース逃げに続く決まり手2位は2コース差し。2コース捲りも多い。
外枠勢の3着で配当アップ
レディースチャンピオンの前哨戦となった6月「津PR第1戦男女W優勝戦」の女子優勝戦は[1]日高逸子、[2]谷川里江、[3]小野生奈が内枠トリオで登場。F持ちの日高、谷川がコンマ20とスタートを踏み込めず、3コースの小野がコンマ09のトップスタートから捲り快勝。2着は道中追い上げた[1]日高、3着に[5]岩崎芳美が入って3連単[3]-[1]-[5]で決着、3,570円の12番人気だった。ちなみに男子の優勝戦は[2]大池佑来が差し抜け、[1]西村拓也、[6]鶴田勇雄と続き3連単[2]-[1]-[6]は9,260円で23番人気。両レースとも[1]が2着に粘り、3着に外枠勢が入って配当アップという決着だった。
モーターは昨年9月19日からの使用で、勢力図はでき上がっている。前検で2連率上位機を引き当てて好感触をつかみ、いち早く暑さに対応した調整のできた選手が「真夏のシンデレラ」になりそうだ。
回収率プラスは竹井、今井、樋口、淺田。
捲りが武器の攻撃派レーサーが高配当を叩き出す!
レディースCは選手で買える
モーター抽選が優先するSGと違い、レディースチャンピオンは選手の名前で舟券が売れる。SGではつねに1号艇やインコース、実績モーターを追わねばならないが、レディースCは選手自身に"華"がある。
しかし、華と言っても実力や近況を反映しているわけではないのが難点だ。マスコミの取り上げ方によって選手のイメージは変わる。いざ舟券を買ってみると、期待を裏切ってばかりの選手もいれば、反対に高配当に貢献してくれる選手もいる。
高配当は「差しよりも捲り」
高配当に貢献するかどうかを知るデータに「回収率」というものがある。特定の選手の舟券を買い続けた場合、購入金額に対して払戻金額がどれくらいになるかを数値化したもの。回収率が100%を超えている選手は収支プラス、買い続けて儲かる選手だ。逆に100%を切っている選手は買いどきや外しどきを考えなければならない。
今回の出場メンバーをみると、最近1年で回収率が100%を超えている選手が4名いる。
| 1 | 竹井 奈美 | 回収率 | 117.0% |
| 2 | 今井 美亜 | 回収率 | 103.2% |
| 3 | 樋口由加里 | 回収率 | 100.9% |
| 4 | 淺田千亜希 | 回収率 | 100.5% |
この4名に共通するのは「捲りが武器」ということだ。竹井は6月福岡女子戦で5コースから捲ってデビュー初優勝を飾った。2連単3,060円、3連単は11,770円。今井美亜は6月三国女子戦初日に4コースから捲った。2連単11,450円、3連単24,330円のダブル万舟だった。
捲りを得意としている選手は、人気を集めているイン艇を捲り一発で潰して高配当を出す。レディースチャンピオンで高配当を出すのは「差しよりも捲り」である。
(2015年6月29日~2016年6月28日。Boat Advisor集計)
通算優勝回数は16回、三重支部を率いてきたベテラン選手だ。ピットでは穏やかな立ち居振る舞いで的確に作業をこなし、水上では冷静沈着なさばきで上位着を確保する。堅実なレース運びが持ち味だが、ときには果敢な捲りにも出る。8年前の地元・津で開催された21回大会では2日目に無念のフライングで戦線離脱。しかし、その後はオール2連対でまとめて地元の意地を見せた。
16年前期適用勝率は6点台、4月のびわこマスターズ出場と底力は健在。豊富な経験から繰り出す的確なハンドルワークで、8年越しのリベンジを誓う。
全国最近2節成績
良くも悪くも「前へ前へと突き進む」選手だ。デビューから順調に勝率を伸ばし、5年目の14年後期にA級昇級。ここまでは良かったが半年でB級落ち。さらに昨年5月は期始めにいきなりF2と、ドン底まで落ち込んだ。気持ちが先走った結果だった。
転機となったのは津での開催が決まったことだ。目標を"地元GI出場"に定めて減量に取り組み、再浮上への準備を整えた。期が替わった11月から攻めに転じて江戸川ヴィーナスSで初優勝、初の6点勝率でA級復帰、そして今回の出場を決めた。デビュー7年目にしての初挑戦。F2の苦境を乗り越えたガッツでアピールだ。

