この選手で勝負!
女子レースの祭典
津・レディースチャンピオンは
この選手で勝負!
横山 佳彦●『中日スポーツ』
五輪より熱い!?52輪の花たちが、津の水面に咲き誇る!
時代はまさに「群雄割拠」。女子のボートレース界では2013年以降、レディースチャンピオンで金田幸子(岡山)、水口由紀(滋賀)、滝川真由子がそれぞれGI初優勝。2012年から新設されたクイーンズクライマックスでも毎年優勝者が替わるなど、次々と新たな力が台頭している。
30回の節目を迎える今年のレディースチャンピオンでも「新女王」誕生の可能性は高い。最も近い位置にいるのは遠藤エミ(滋賀)だ。昨年は優勝7回にSG初出場の昨年8月メモリアルでは2勝をマーク、今年5月のオールスターでは出場した女子7選手でただ1人、準優進出を果たした。そのターンスピードと思い切りの良さは次代を担うにふさわしいものだ。
舞台が津ということで考えれば中谷朋子(兵庫)も浮上する。中谷は今年1月末の男女混合戦で石野貴之を下し優勝。3月の男女W優勝戦でも優勝と好相性。まだGIの舞台では優出すらないが、同大会は16回目の挑戦と場数も踏んでいるだけに、頂点に立っても何ら不思議ではない。
また、悲願成就なら平山智加(香川)も名前が挙がる。GI2勝の平山に「新女王」の称号はどうかと思うが、ことこの大会に関しては4度優出して準優勝1回、3着が3回とあと一歩が続いている。16年後期適用の勝率は8.21と抜群の安定感を誇り、今年こその思いは強いだろう。ほかでは、昨年の女子GIで2大会とも優出している平高奈菜(香川)と大瀧明日香(愛知)の2人も機は熟したと言える。さらにオールレディースやヴィーナスシリーズで今年既に優勝2回の中里優子(埼玉)と魚谷香織(福岡)も好調だ。
むろん、優勝経験者たちだって黙っていない。昨年V8の寺田千恵(岡山)や、今年既にGIII3勝の谷川里江(愛知)はともに3回目の優勝へ虎視眈々。産休のため出走回数不足だった田口節子(岡山)も若松オールレディースを制して出場権を勝ち獲るなど勝負強さが光る。さらに日高逸子(福岡)、山川美由紀(香川)、岩崎芳美(徳島)らベテラン勢も健在で、あらゆる年代の女子レーサーが激しく火花を散らす6日間になりそうだ。