今年のPGIマスターズチャンピオンが行われる津の印象は「インが強い」こと。どれくらい強いのか。昨年同時期（2019年3月～5月）の全場のイン1着率を調べてみると、イン1着率の高い順に、別格の大村から徳山、常滑、芦屋と続いたあと、同率で津、蒲郡、下関が並んでいる。ここまでの7場がイン1着率60％以上（同時期の全国平均が55％）で、いずれも「インの強い水面」として有名だ。

しかし、よく調べると意外な数字にも出会う。17年に津で開催された当大会では、イン1着率は58％で、その前年同時期にあった16年4月の周年記念では、インが10勝もした最終日を除けばイン1着率は55％まで下がった。つまり、レースのグレードが上がるにつれ「イン強し」の程度は緩むということ。さらに興味深いのは、その周年で「捲り」が決まったのは6日間でわずか4回だけだったこと。17年の当大会では10回決まったが、3〜4日目に8回と集中した。その2日間だけ気象に変化があったわけではない。要は勝負駆け選手が「勝負に出た」結果だ。

舟券はイン中心を基本に、状況をみて捲り一発を狙う。最近捲り勝ちが多いのは西島義則（広島）、山一鉄也（福岡）、吉川昭男（滋賀）、鳥飼眞（福岡）、林美憲（徳島）、一宮稔弘（徳島）。当大会のもうひとつの特徴は「イン屋の捲りが多い」こと。なるほど...そうか！