総展望
※登録第3703号鳥飼眞選手(福岡支部)は公傷の為、登録第3833号中辻博訓選手(福井支部)は私傷病の為欠場となりました。予めご了承ください。
勝って悪い流れを断ち切る!前回覇者今垣
3年ぶり2回目の津開催となるPGI第21回マスターズチャンピオン。枠なり主流となった現代ボートレースの中で、毎レースどきどきの進入駆け引きが楽しめる唯一の大会である。第19回大会からは年齢制限も45歳以上に引き下げられ、出場メンバーの顔ぶれも毎年フレッシュに。今年もSG・GI戦線で活躍する選手が目白押し。豪華メンバーでの戦いとなった。
まずは前年度覇者・今垣光太郎(福井)の連覇に注目が集まる。2年2ヵ月ぶりのGI優勝はその後も良い流れを呼び込み、同年7月には新設されたGII全国ボートレース甲子園の初代チャンピオンにも輝いた。今垣にとってはゲンの良い大会だ。当地は昨年10月のGII MB大賞で優出5着。三国の正月戦「初夢賞」の準優勝戦(1着も待機違反で賞典除外)から続く悪い流れを断ち切りたいシリーズである。
マスターズV3 今村、当地周年V6 松井も虎視眈々
今大会唯一の登録2000番台にして第12、16、18回大会で最多V3を誇るのは“ミスターボートレース”の今村豊(山口)。第16回の児島大会は完全Vであり、3年前の当地大会を制した男でもある。昨年は何十年かぶりに優勝0回の1年となったが、今年は1月末の鳴門一般戦で早々に優勝。その存在感はいまも絶大だ。
津水面を大得意としているのは王者・松井繁(大阪)。周年では実に6回の優勝を誇っている。マスターズC初出場の第19回大会(福岡)では2日目Fに散ってしまったが、昨年の第20回大会(宮島)は優出4着。今年こそ自身のタイトルコレクションにマスターズVの刻印を刻みたいところだ。
吉川元、徳増、辻、太田らSGクラスも多数参戦
マスターズリーグ優勝者は江口晃生(群馬)、西島義則(広島)、吉川昭男(滋賀)、山一鉄也(福岡)、大場敏(静岡)、渡邊伸太郎(佐賀)、荒井輝年(岡山)、後藤浩(埼玉)、室田泰史(福井)の9名。また施行者推薦枠で服部幸男(静岡)と日高逸子(福岡)。女子選手ではその日高と、寺田千恵(岡山)の2名が出場する。
今年からマスターズ世代に仲間入りしたのは徳増秀樹(静岡)、辻栄蔵(広島)、林美憲(徳島)、石渡鉄兵(東京)、中辻博訓(福井)、深井利寿(滋賀)、山本英志(東京)、岡瀬正人(岡山)、立間充宏(岡山)の9名。選考勝率トップの徳増は初日ドリーム戦の1号艇で登場。戦慄のマスターズデビューを飾るか。
もちろん昨年SGを連覇、今年も3月のクラシックで優勝した吉川元浩(兵庫)や、太田和美(大阪)、市川哲也(広島)、濱野谷憲吾(東京)、辻らSGホルダーも多数参戦。マスターズの枠を越えたハイレベルな戦いを繰り広げそうだ。
春の津は、風の影響が少なく穏やかな水面
最後に、冬場は「鈴鹿おろし」と呼ばれる北西の風、夏場は南風の影響を受けやすい津は東海地区で一番の荒水面というイメージだが、この時期は比較的穏やかでインの1着率は6割を超える。起こし位置が深くならない限り、イン有利の流れは揺るがないだろう。