意外と当てやすいヤングダービー

強い追い風が吹かない限り、イン有利な三国水面。
過剰人気のレースは回避or穴狙いで的中率アップ!
圧倒的に不利な三国の6コース

ピットに行くと、多くの選手から「三国の6コースは、スタートしてから1マークまでが遠い」という声を聞きます。水面図のスタートラインを見てください。幅が62mもあります。全国で2番目の広さです。そのため、最近6ヵ月の6コース1着率は1.9%、3連率でも18.8%しかありません。

一方、イン1着率は56.1%、2コース2着率は28.1%あり、センターから攻められても内が持ちこたえるケースが目立ちます。ヤングダービーの傾向も大差はないので、今回も本命狙いのファンは1-2-流しが賢明でしょう。

万舟券のチャンスは気温の上がった晴天の日です。午後に強めの追い風が吹きます。インのターンが流れて、2~4コースの差しが決まります。差す艇が多いほど、イン艇の行き場がなくなって着外落ちが増えます。

三国最近6ヵ月進入コース別成績(2019年2月1日~8月2日/1,092レース)
進入コース 勝率 1着率 2着率 3着率 平均ST 決まり手別1着回数
逃げ 捲り 捲り差し 差し 抜き 恵まれ
1コース 8.00 56.1% 18.0% 8.7% 0.15 578回 - - - 30回 1回
2コース 5.96 17.1% 28.1% 17.8% 0.16 - 37回 - 141回 7回 1回
3コース 5.36 11.0% 21.7% 21.9% 0.16 - 45回 41回 19回 15回 0回
4コース 5.06 10.2% 17.0% 23.4% 0.17 - 31回 33回 35回 11回 1回
5コース 3.90 4.2% 10.4% 16.8% 0.17 - 5回 31回 7回 3回 0回
6コース 2.89 1.9% 5.0% 11.9% 0.18 - 4回 8回 2回 6回 0回
PGIヤングダービー全5回進入コース別成績(2014年~2018年/360レース)
進入コース 勝率 1着率 2着率 3着率 平均ST 決まり手別1着回数
逃げ 捲り 捲り差し 差し 抜き 恵まれ
1コース 8.75 56.2% 14.1% 9.0% 0.14 189回 - - - 10回 0回
2コース 5.89 11.0% 20.6% 17.5% 0.16 - 10回 - 28回 1回 0回
3コース 6.11 12.3% 19.3% 18.2% 0.15 - 14回 20回 5回 3回 2回
4コース 6.33 12.1% 22.2% 20.2% 0.14 - 15回 13回 9回 4回 2回
5コース 5.49 7.3% 17.1% 16.9% 0.15 - 3回 14回 5回 2回 2回
6コース 4.66 2.5% 8.2% 19.2% 0.16 - 1回 1回 5回 0回 2回
数字ほどの差はない三国のモーター
モーター2連率ベスト10(2019年4月・使用開始~8月12日)
順位 モーター
番号
2連率 勝率 ワンポイントチェック
1
47
57.6% 7.01 2連率1位も乗り手に恵まれた感
2
38
50.0% 6.37 乗り手も良いがパワーもトップだ
3
14
48.0% 6.08 B級が乗っても安定した成績残す
4
72
47.5% 6.40 気温が上がって好仕上がり増えた
5
67
46.2% 6.41 赤岩善生の全3連対V以外は中堅
6
23
45.6% 5.85 8月に白井英治が乗りランクイン
7
41
43.3% 5.95 初下ろしから2連続Vも近況平凡
7
18
43.3% 5.78 8月に市橋卓士が圧勝し今年V5
9
71
43.0% 5.97 一時機力落ちも坂口周が立て直す
10
57
42.8% 5.80 バランス型に仕上がり大敗少ない
10
21
42.8% 5.65 7月の山口達也優出以降復調気配
●三国はチルト3度まで使用できます。

4月初下ろしのモーターは、8月12日終了時点で2連率40%超が18基、30%未満が25基あります。ただ、数字ほどの格差はなく、選手コメントや直前気配を見て評価したほうが良いでしょう。

注目モーターは3基あります。エース・38号機はスリットからの爆発力があり、7月戦でB級の中田友也が準優勝しました。全体的な底上げがされた70号機は、6月末に廣中良一が乗ってから準優出を外していません。12号機は乗り手の大半がB級で、2連率30%という数字以上のパワーがあります。


意外とオイしいヤングダービー
3連単払戻金分布

Yダービー:2014年~2018年
GI、ルーキーS:2019年1月~7月

払戻金 Yダービー GI ルーキーS
1,000円未満 6.1% 11.4% 23.6%
1,000円台 23.5% 27.1% 22.9%
2,000円台 13.0% 13.3% 12.5%
3,000円台 8.0% 8.6% 7.7%
4,000円台 8.0% 5.8% 5.2%
5,000円台 6.1% 3.6% 4.2%
6,000円台 2.5% 3.4% 3.2%
7,000円台 3.3% 2.2% 1.9%
8,000円台 2.8% 2.4% 2.0%
9,000円台 2.2% 1.5% 1.8%
10,000円台 15.8% 10.2% 8.2%
20,000円台 3.3% 4.0% 3.2%
30,000円以上 5.3% 6.5% 3.8%
(データ:ひまひまデータ・Boat Advisor)

SGや女子レースに比べて、若手主体のヤングダービーを敬遠するファンも少なくありません。選手情報の不足や、想定外の展開が起きたときのインパクトが大きいからでしょう。

そこで、過去5回のヤングダービーと今年7月までのGI、ルーキーSの3連単払戻金を比較してみました。その結果、ヤングダービーでは3ケタ配当が少なく、1万円以上の配当が他のレースより多いことがわかりました。1,000円台や2,000円台の本命配当や、中穴の出現率で大きな差はありません。SGやGIに出る数人に人気が集中し、人気を裏切っているのです。

ヤングダービーは難しいレースではありません。「過剰人気の3ケタ配当は崩れる」と考えて、そのレースを見送るか、穴狙いに徹するようにすれば、ソコソコの舟券資金と労力で高配当を手にできますよ。