住之江の水面分析

冬の住之江は、定番の北風が吹いてホームは追い風となる。そうなると、本来は2コース差しが生きるが、SGだと話は変わる。

やはり、1コースの強さが際立つ。昨年のグランプリ1節間(シリーズ戦を含む)データを見直すと、1コースの1着率は70.8%。72走して51勝もマークした。2連率は80.6%、3連率だと87.5%まで数字が上がる。大きなスタンドが西風の壁となり、水面は穏やか。ましてやSGともなれば、スタートは早い。普段にも増してインを外しづらい状況となる。GPシリーズに関しては、どうしてもイン優位の流れだ。

しかし、グランプリのトライアル(1st、2nd)に関しては、趣が少々異なる。それは、コース取りから激しくなり、アウト勢の台頭が大いにあるからだ。昨年のTR2nd3回戦では、2個レースとも進入がもつれた。第11レースは井口佳典が5コースからコンマ01の電撃スタートで捲り、第12レースは石野貴之が2枠から5カドに引っ張り一撃弾を決めた。

最近のSGは、奇襲策のピット離れが増えて、スタート展示と本番の進入が一気に変わることが多い。奇しくも、トライアル1st1回戦は、2個レースとも6枠に内へ動きそうな2人が入った(池田浩二、新田雄史)。推理の要素が増えて、白熱必至の1億円バトルとなる。

進入コース別成績(2018年6月1日~11月24日/1,068レース)

進入
コース
勝率 1着率 2着率 3着率 平均
ST
決まり手別1着回数
逃げ 捲り 捲り差し 差し 抜き 恵まれ
1コース 7.90 53.3% 16.9% 11.0% 0.17 534回 0回 0回 0回 32回 0回
2コース 5.87 17.9% 24.0% 17.9% 0.17 0回 54回 0回 108回 28回 1回
3コース 5.45 12.4% 22.8% 18.7% 0.17 0回 53回 43回 18回 13回 5回
4コース 4.84 10.0% 16.8% 18.7% 0.16 0回 47回 24回 16回 16回 3回
5コース 4.30 4.7% 14.1% 19.4% 0.16 0回 15回 23回 6回 6回 0回
6コース 3.25 2.2% 5.8% 14.8% 0.18 0回 8回 10回 1回 3回 1回