総展望

総展望

オールスターのナイター開催は史上初。今年はグランプリが行われない住之江だが、頂上決戦にも負けない魅力的な大会が巡ってきた。春のメッカも基本的にイン有利は変わらない。向い風の日が多く、その強さは1~4mが通常。だが、スロー発進でも艇が押し戻されるほどの突風が吹くことはまずない。追い風と異なり、イン艇が1マークで流れることも少なく、オールスターでは日々、1枠が10勝近くを挙げるだろう。

危険な1枠のパターンは2つ。乗り心地の調整が合っておらず、1マークで流れる、あるいは2マークで逆転を許す。もう一つは進入が乱れ、センター、ダッシュ勢の捲り、捲り差しに屈する。穴党は少ないチャンスを狙い撃ちたい。

峰竜太

V候補1番手には峰竜太(佐賀)を挙げる。GI戦線に復帰するなり、尼崎周年を制し、存在感と実力を示した。昨年のグランプリはTR転覆失格に終わったが、17年には周年V、18年にはグランプリVと住之江の相性も良い。4年連続のファン投票1位に、今年こそ優勝で応えたい。

毒島誠

これを追うのは実力安定の毒島誠(群馬)、峰以上に住之江相性が良い桐生順平(埼玉)の関東ツートップ。毒島は多摩川周年を勝ち、久々に淡水のレース場で優勝を果たした。同じく淡水の住之江攻略へ、多少のヒントをつかんだか。

石野貴之

地元勢は石野貴之(大阪)が代表。モーター出しと勝負強さで住之江SG連覇に挑む。例年、春のオール大阪「ラピートC」に強い松井繁(大阪)も侮れない。大会連覇、さらにはクラシックからのSG連続Vを狙う吉川元浩(兵庫)や、大舞台に強い瓜生正義(福岡)も注目。若手では昨年のGPシリーズで優出した木下翔太(大阪)、永井彪也(東京)らが下克上を狙う。

ちなみに、注目のモーターは3基。37号機、53号機、83号機。この中から、いずれエース機が誕生する。そして、この3基を引いた選手が、オールスターでもトップ級の足に仕上がるだろう。

最近6ヵ月進入コース別成績(2019年10月1日~2020年4月13日/1,164レース)

進入
コース
勝率 1着率 2着率 3着率 平均
ST
決まり手別1着回数
逃げ 捲り 捲り差し 差し 抜き 恵まれ
1コース 8.50 62.2% 16.7% 7.7% 0.16 699回 - - - 21回 1回
2コース 6.02 15.4% 27.0% 20.1% 0.17 - 36回 - 119回 22回 2回
3コース 5.42 10.4% 22.7% 20.8% 0.16 - 47回 38回 12回 23回 1回
4コース 5.05 8.0% 19.2% 22.8% 0.16 - 53回 16回 16回 7回 1回
5コース 3.97 3.5% 9.7% 18.1% 0.17 - 10回 20回 3回 6回 1回
6コース 2.91 0.9% 5.0% 10.6% 0.19 - 2回 7回 1回 0回 0回