総展望
オールスターのナイター開催は史上初。今年はグランプリが行われない住之江だが、頂上決戦にも負けない魅力的な大会が巡ってきた。春のメッカも基本的にイン有利は変わらない。向い風の日が多く、その強さは1~4mが通常。だが、スロー発進でも艇が押し戻されるほどの突風が吹くことはまずない。追い風と異なり、イン艇が1マークで流れることも少なく、オールスターでは日々、1枠が10勝近くを挙げるだろう。
危険な1枠のパターンは2つ。乗り心地の調整が合っておらず、1マークで流れる、あるいは2マークで逆転を許す。もう一つは進入が乱れ、センター、ダッシュ勢の捲り、捲り差しに屈する。穴党は少ないチャンスを狙い撃ちたい。
![峰竜太](img/4320mine_boat.png)
V候補1番手には峰竜太(佐賀)を挙げる。GI戦線に復帰するなり、尼崎周年を制し、存在感と実力を示した。昨年のグランプリはTR転覆失格に終わったが、17年には周年V、18年にはグランプリVと住之江の相性も良い。4年連続のファン投票1位に、今年こそ優勝で応えたい。
![毒島誠](img/4238busujima_boat.png)
これを追うのは実力安定の毒島誠(群馬)、峰以上に住之江相性が良い桐生順平(埼玉)の関東ツートップ。毒島は多摩川周年を勝ち、久々に淡水のレース場で優勝を果たした。同じく淡水の住之江攻略へ、多少のヒントをつかんだか。
![石野貴之](img/4168ishino_boat.png)
地元勢は石野貴之(大阪)が代表。モーター出しと勝負強さで住之江SG連覇に挑む。例年、春のオール大阪「ラピートC」に強い松井繁(大阪)も侮れない。大会連覇、さらにはクラシックからのSG連続Vを狙う吉川元浩(兵庫)や、大舞台に強い瓜生正義(福岡)も注目。若手では昨年のGPシリーズで優出した木下翔太(大阪)、永井彪也(東京)らが下克上を狙う。
ちなみに、注目のモーターは3基。37号機、53号機、83号機。この中から、いずれエース機が誕生する。そして、この3基を引いた選手が、オールスターでもトップ級の足に仕上がるだろう。
最近6ヵ月進入コース別成績(2019年10月1日~2020年4月13日/1,164レース)
進入 コース |
勝率 | 1着率 | 2着率 | 3着率 | 平均 ST |
決まり手別1着回数 | |||||||
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逃げ | 捲り | 捲り差し | 差し | 抜き | 恵まれ | ||||||||
1コース | 8.50 | 62.2% | 16.7% | 7.7% | 0.16 | 699回 | - | - | - | 21回 | 1回 | ||
2コース | 6.02 | 15.4% | 27.0% | 20.1% | 0.17 | - | 36回 | - | 119回 | 22回 | 2回 | ||
3コース | 5.42 | 10.4% | 22.7% | 20.8% | 0.16 | - | 47回 | 38回 | 12回 | 23回 | 1回 | ||
4コース | 5.05 | 8.0% | 19.2% | 22.8% | 0.16 | - | 53回 | 16回 | 16回 | 7回 | 1回 | ||
5コース | 3.97 | 3.5% | 9.7% | 18.1% | 0.17 | - | 10回 | 20回 | 3回 | 6回 | 1回 | ||
6コース | 2.91 | 0.9% | 5.0% | 10.6% | 0.19 | - | 2回 | 7回 | 1回 | 0回 | 0回 |