レース&モーター GUIDE

高配当のチャンスは、イン有利の尼崎が、波乱の水面に変わるとき。

地元スポーツ紙記者が斬る 尼崎レース&モーターGUIDE尼崎のイン戦は「勝って当たり前」。
波乱を呼ぶのは、「向かい風+尼崎巧者のカド戦」!

[本命党の押さえどころ]

イン戦で勝てない選手に、優勝はない

尼崎のコースは1マークがスタンド側に振られておらず、他場よりもイン艇が先マイしやすい。昨年のクラシックでも全72レース中45本がイン逃げだったし、優勝した松井繁(大阪)も1号艇のときは確実に1着を獲っていた。「イン戦を制すことができなければ優勝へのサバイバルレースに残れない」という尼崎の流れを、松井は改めて体現したことになる。

2014年SG第49回ボートレースクラシック 1着の枠番・コースと決まり手(2014年3月18日~23日・尼崎)
3月18日
[初 日]
レース 枠番 コース 決まり手
1R 1 1コース 逃げ
2R 1 1コース 逃げ
3R 5 5コース 差し
4R 3 3コース 捲り
5R 1 1コース 逃げ
6R 3 3コース 捲り差し
7R 4 5コース 捲り差し
8R 1 1コース 逃げ
9R 1 1コース 逃げ
10R 1 1コース 逃げ
11R 1 1コース 逃げ
12R 1 1コース 逃げ
3月19日
[2日目]
レース 枠番 コース 決まり手
1R 1 1コース 抜き
2R 5 5コース 差し
3R 1 1コース 逃げ
4R 1 1コース 逃げ
5R 6 6コース 差し
6R 1 1コース 逃げ
7R 5 6コース 差し
8R 2 2コース 差し
9R 1 1コース 逃げ
10R 1 1コース 逃げ
11R 1 1コース 逃げ
12R 1 1コース 逃げ
3月20日
[3日目]
レース 枠番 コース 決まり手
1R 1 1コース 逃げ
2R 1 1コース 逃げ
3R 1 1コース 逃げ
4R 1 1コース 逃げ
5R 1 1コース 逃げ
6R 1 1コース 逃げ
7R 1 1コース 逃げ
8R 1 1コース 逃げ
9R 4 4コース 捲り
10R 1 1コース 逃げ
11R 1 1コース 逃げ
12R 1 1コース 逃げ
3月21日
[4日目]
レース 枠番 コース 決まり手
1R 2 2コース 差し
2R 1 1コース 逃げ
3R 4 4コース 差し
4R 1 1コース 逃げ
5R 3 3コース 差し
6R 1 1コース 逃げ
7R 1 1コース 逃げ
8R 5 5コース 差し
9R 1 1コース 抜き
10R 1 1コース 逃げ
11R 1 1コース 逃げ
12R 6 5コース 捲り差し
3月22日
[5日目]
レース 枠番 コース 決まり手
1R 3 3コース 差し
2R 2 2コース 差し
3R 3 5コース 捲り
4R 3 5コース 捲り差し
5R 4 4コース 捲り
6R 6 5コース 差し
7R 1 1コース 逃げ
8R 1 1コース 逃げ
9R 3 3コース 抜き
10R 1 1コース 逃げ
11R 1 1コース 逃げ
12R 3 4コース 捲り
3月23日
[最終日]
レース 枠番 コース 決まり手
1R 1 1コース 逃げ
2R 4 4コース 捲り
3R 1 1コース 逃げ
4R 3 4コース 捲り
5R 2 2コース 差し
6R 1 1コース 逃げ
7R 1 1コース 逃げ
8R 1 1コース 逃げ
9R 1 1コース 逃げ
10R 1 1コース 逃げ
11R 1 1コース 逃げ
12R 1 1コース 逃げ

上昇度ナンバーワンの40号機の行方に注目せよ

尼崎は淡水面で水が硬く、モーターの回転が上がりやすい。いかに回転をうまく合わせられるかがパワーアップの成否を分ける。

水面写真

現行モーターは昨年4月8日からの使用で、ほぼ相場は固まっているが、"これぞエース機"というズバ抜けた存在は見当たらない。常に水準以上の動きを見せる「48」と「51」が2連率、勝率で上位に位置する。

調整がハマったときの爆発力なら「20」と「37」だ。「37」は出足、伸び、回り足と全ての足を備えており、62周年で金子龍介が1号艇で優出、8月の「オール兵庫王座決定戦」で吉川元浩が優勝した。「20」は誰が乗っても上位級の足に仕上がる近況。

ほかには「10」「40」「58」「62」「64」あたりがオススメ。特に「40」は1月「ボートボーイカップ」で赤岩善生が仕上げた、上昇度ナンバーワンの注目モーターだ。

[穴党の狙いどころ]

「向かい風+尼崎巧者のカド」が波乱の条件だ

イン有利なコースで、さらにSGともなれば、好配当をゲットするのは至難のワザ。昨年のクラシックでも3連単万舟は72レース中13本しかなかった。それでも波乱が起こる条件を挙げるなら、「向かい風で、尼崎巧者がカドにいる」ときだ。

尼崎名物の一つに、向かい風がある。これは甲子園球場の浜風と同じく、六甲山からの西風のこと。1年をとおして向かい風のコンディションになることが多い尼崎では、風を味方にするものこそが尼崎巧者であり、特に勝手を知る地元の兵庫センプル軍団は、風をうまく"飼い慣らす"。

昨年のクラシックで好例となるのは、準優第12レース。向かい風を味方につけた地元の吉田俊彦が4カドからフルダッシュで捲り一発、3連単配当は3万9530円とドデカイ配当を提供してくれた。

今回、地元から出場するのは安田政彦(兵庫)ただ1人だが、2003年の50周年を制しているように地元での強さは折り紙つき。好モーターをゲットできれば、さらなる好勝負も期待できそうだ。前回大会で優勝した松井はもちろん、優出した太田和美(大阪)、池田浩二(愛知)、徳増秀樹(静岡)も尼崎巧者だ。太田は11年の当地オールスターで準優勝、徳増は61周年で優勝している。彼らのダッシュ戦は狙い目だ。

地元ただ一人の参戦!3572安田 政彦the コメント

「昨年は地元尼崎のクラシックに出ることだけを目指していたので、出場できることは素直に嬉しいです。優勝5回では出場は無理だと思い、優勝6回を意識してきました。12月に常滑で6回目の優勝を決められて良かったです。

その後フライング休みがありましたが、そこでクールダウンできました。クラシックに向けてペースアップして行きたいです。

ボート写真

地元兵庫から出場するのは1人ですが、地元のプレッシャーはあまり意識せずに行きます。まずは良いモーターを引きたいですね。久しぶりのSGなので、ベテランらしく、落ち着いて頑張ります」

安田 政彦 やすだ まさひこ 1971年(昭和46年)9月6日生まれ。兵庫支部・70期。 1992年5月、尼崎でデビュー。94年4月、桐生・一般競走で初優勝。03年1月、尼崎・周年記念でGI初優勝、03年7月、蒲郡・オーシャンカップでSG初出場を果たした。同期には前本泰和、水口由紀、濱野谷憲吾らがいる。