今回、舟券作戦を立てるにあたり、6月に開催された「GI大渦大賞」が格好のデータとなる。さっそく復習しよう。6月の周年では、初日からイン逃げが8本決まり(1枠は9勝)、2目は7本。その後もイン強しの毎日で、最終日には9本の逃げが決まった(1枠は10勝)。結局、節間に1枠は49勝し、それ以外の枠は23勝と全国平均を大きく上回る1枠天国という結果になった。
一見本命党が喜ぶデータに映るが、実は穴党がニンマリするデータでもある。1枠以外の枠が勝った23勝のうち、約半数の12勝が万舟券で、しかもその平均配当額は34,290円とかなり高め。ただ、このデータにも落とし穴がある。夏場はモーター相場に大きな変化をもたらす季節。6月と7月ではレース傾向もかなり違ってくる可能性もある。それでも、SGやGIでは1枠が幅を利かすとみるが、穴党には1枠2着受けがおすすめだ。
オーシャンカップといえば、松井繁(大阪)だ。過去4度の優勝は圧巻だ。今回、石野貴之(大阪)が優勝すればその大記録に並ぶわけだが、実はもうひとつこの大会には“一流への登竜門”という側面もある。過去24回で計19人が優勝を飾っているが、その半数の9人がSG初優勝だった。その中には前出の石野のほか、涙涙の峰竜太(佐賀)や田村隆信(徳島)、辻栄蔵(広島)と、その後SGの顔になった名選手も多い。
ここ2年の優勝者は「初」ではなかったので、そろそろ来ると読み、「初組」の中から当地はGI2優出の実績を持つ木下翔太(大阪)を挙げる。いや、それなら当地でSG2優勝の石野じゃないの?そこは「初組」でなければこちらが本命、ということで。