鳴門の16年7月のオーシャンカップで優勝したのは石野貴之です。3コースから差しています。17年6月にはグラチャンが開催され、優勝はインから逃げた石野でした。石野はオーシャンCは2連率55.1%の73号機、グラチャンでは2連率46.7%の28号機を手にしていました。好モーターを引いた選手がしっかりと仕事をするのは、鳴門に限らず、最近のSGの傾向です。
ただ、他のレース場と違うのは“イン絶対”でないこと。1マークに行くにしたがってホーム側が狭まる水面特徴もあって、イン艇が敗れることも珍しくありません。
16年のオーシャンCでは、1号艇が着外になったレースが24回もありました。17年のグラチャンでは17回です。19年のSG8戦の1号艇3連率は85.4%ですが、鳴門の16年オーシャンCは66.7%、グラチャンは76.4%と、かなり低い数字です。「鳴門は1号艇に未練を持つな」は覚えておきたいボートレース格言です。
インが潰れやすい鳴門のSGだけに3連単の万穴も数多く飛び出します。オーシャン、グラチャンの初日に万穴が6回も出ていました。節間ではどちらも20本以上出ています。万穴出現率は約30%と高い率です。
さらに注目したいのは5号艇の1着です。オーシャンでは22本の万穴の内、9回も5号艇の1着でした。鳴門のSGで1着は奇数艇と覚えておくと良いでしょう。