シリーズリーダー6

鼓動が加速する夏。暑さが熱さに変わる夜。
シリーズリーダー6 選出得点上位6選手
菊地 孝平

スタート決めて先制!

今年に入ってからの平均STはコンマ11、平均スタート順位は2.17位。どんな状況になってもスタートで攻める姿勢を崩さない。1マークはつねに好位置にいるので、レースの主導権はいつも菊地のものだ。2コースから坪井康晴を差して優勝した浜名湖周年でも1マークで前にいたのは菊地だった。SG戦線でも児島クラシックで優出3着、5月福岡オールスター準優出と、充実期に入った菊地らしい安定した成績を残している。

との相性

最近5年で丸亀のSGに2回、GI4回、一般戦に2回出場した。今年2月の一般戦では地元のエース・重成一人と2回対戦して、いずれもイン逃げで重成に勝っている。SG、GI優出歴もあり、水面対応力に不安はない。

菊地の調子を計るバロメーターであるスタートを見ても、コンマ12と全くブレがない。特にイン戦は16戦して1着11回、2着5回と圧倒的な強さを誇る。

桐生 順平

新感覚ターンで圧倒!

1月戸田周年をインから圧倒的な強さで勝ち、3月の児島クラシックもインから力強く押し切って優勝した。福岡オールスター優勝戦は3周1マークで攻め急いで転覆したが、今年は序盤から獲得賞金トップを突っ走っている。

桐生の強さは「攻撃力」に尽きる。ターンに入る前からモンキーフォームに構え、体重移動で自在にボートを操る。新感覚のターンに旧世代は置いて行かれている。捲り勝ちの急増がその証だ。

との相性

児島クラシックで優勝しているので、海水のレース場に苦手意識はないと思われるが、丸亀の成績は「並」である。4月周年ではドリーム戦に選ばれるも結果を残せず3日目に帰郷、14年のオーシャンCでも4日目に失格で途中帰郷と残念な結果に。特別戦での優出はなく、13年のメモリアル準優3着が最高成績である。一般戦では外枠から1着を獲って高配当を出しているが・・・。

井口 佳典

決めるときはキメる!

速攻派のイメージの強い選手だが、ここ1、2年でそのイメージが変わりつつある。東海地区選で優勝したときは、予選でのトップスタートは1回もなかったが、準優はインからトップスタート、優勝戦もインから0台スタートを決めて優勝した。児島クラシックでも予選のトップスタートは1回もなく、優勝戦のみ5コースからコンマ06のトップスタートで準優勝。今回も堅実にポイントを稼ぎ、優勝戦は確実にキメる!

との相性

井口の丸亀GIデビューは03年の新鋭王座である。次に丸亀に来たのが08年のダービーと、その間に5年のブランクがあった。

その後は09年メモリアル、10年オーシャンC、13年メモリアル、14年オーシャンCと、丸亀で開催されたSGに全て出場しているものの、予選を通過したのはダービーのみ。実績を見る限り、丸亀との相性は今ひとつと言わざるをえない。


森高 一真

まるがめの大魔神登場!

『瀬戸の大魔神』こと香川の強豪・安岐真人さんに憧れて選手になった。醸し出す雰囲気は似ているがレースは違い、枠なり進入からさばき勝負に持ち込む。4月当地周年では2、3着を並べて優勝戦も2着、3月蒲郡周年で優勝したときもコース取りで動いたのは1回のみだった。

最近はモーターの仕上がりが遅く、強烈というレベルまでにはならない。福岡オールスターでは終盤に2勝も予選突破はならなかった。

との相性

丸亀ナイターは521回も走っている。成績は1着172回、2着128回、3着107回で勝率は7.43。6月住之江周年終了時点で通算勝率が6.83だから、丸亀では0.6も勝率が上がることになる。

評価したいのは22回優出して10回優勝、優勝確率は45.5%もあること。特に周年はナイターになってから3回優出して122着と抜群の成績を残しており、地元ファンの信頼の高さも納得できる。

篠崎 仁志

今回も高配当に期待!

兄・元志とともに昨年のグランプリに出場した。今年は飛躍の年になるかと期待されたが、やや不満の残る内容のレースが続いている。3月児島クラシックで予選落ち、5月地元のオールスターは中盤に2勝をマークして準優出したものの優出はならず。GIでも8回出場したうち準優出が3回で優出はない。5月戸田一般戦で優勝しているが、手にしたモーターはかの有名な44号機だった。パワー面に課題を残す近況だ。

との相性

丸亀では高配当の使者という印象が強い。年1回ペースで走るくらいなので、成績は引いたモーター次第になってしまう。

SG出走は14年のオーシャンCのみで、そのときは5日目前半に6コースから2着で19,870円、後半には3コースから3着に食い込んで49,990円の高配当を提供した。最近の5コース成績は35544226着と1着がない。今回も高配当に貢献するか。

原田 幸哉

調子に乗ったら強い!

4月に愛知支部から長崎支部に移籍し、移籍後初のレースが大村DCだった。優勝戦は3艇のフライングが出るも、4コースから冷静な立ち回りで1月下関周年に続く今年2回目のGI優勝を飾った。その下関周年では予選得点率1位で準優1号艇、優勝戦も1号艇という王道パターンで優勝している。

今年に入ってから優出8回、うち優勝戦1号艇が6回もある。調子に乗ったときの原田は強い。

との相性

12年以降、丸亀を走ったのは12年の60周年と今年4月一般戦の2回だけ。それまではSGで走る機会も多かったが、目立った成績は残していない。

一般戦なら中枠でもスリット一気に捲って勝つ場面もあるが、実力が拮抗するSGやGIでは内寄りを確保しないと上位着が獲れない。特に6号艇では苦戦気味で、コース取りで動かないと舟券絡みは厳しいと思われる。