コース&モーター

まるがめ・メモリアルのコース&モーター

初日と最終日は1号艇から手堅く資金稼ぎ。
高配当狙いは準優勝負駆けの4日目が勝負!

ダッシュ勢は捲り差しなら出番あり

現在のプロペラ制度になって、まるがめでメモリアル1回、オーシャンCを2回開催した。1号艇が1日に勝った回数は、10勝=1回、9勝=5回、8勝=5回、7勝=3回、5勝=4回となっている。最終日はすべて9勝以上。初日も9勝が2回と強い。まるがめのSG・GIは1コースが絶対的に強いが、機力差がはっきりしてくる中盤戦、とくに準優勝負駆けの4日目は1コースが最も弱く、1着が過半数に満たないことも。穴党の出番だ。

気温が高い夏場のシリーズ序盤は、回転が上がりにくい。2、4コースから落として差しても1着まで届かない。3、5コースの握り差しが好配当を呼ぶ。5年前の第59回大会は、初日に1コース以外の選手が3勝したが、3コースが2勝で5コースが1勝。2日目は1コース以外が5勝して、5コース3勝、3コース1勝(残り1つは2コース)だった。もちろん、4、6コースでも捲り差しなら勝機はある。捲りは一般戦でも1日に1本出るかどうかで、非常に決まりにくい水面だ。

追い潮時はF持ちのスタートに注目

シリーズの中盤以降は、回転が上がるレース場に変身する。出足がつけやすくなって、2コース差しやブイ差しでも勝負できる。少々伸びるくらいでは主導権を握れない。むしろ、伸びは弱めでも出足が強力なほうが良い。危険なのは出足が仕上がらないまま準優や優勝戦の好枠に入った選手だ。1号艇でも差されて2着になるパターンがよくある。

今節は初日の第1レース直前が干潮、ドリーム戦が満潮になる。2日目以降は、レース時間帯に干潮が来て、徐々に潮位が上がる。干潮後は2マーク側から海水が流入するので、1マーク方面へ向かってホーム追い潮が発生する。特に4日目以降が大潮で潮の流れが激しく、スタートが難しくなる。フライング持ちの選手は少々割り引き。スタート展示でコンマ20より後ろなら切っても良い。追い潮時のスタートは、スタート展示より遅らせるのは問題ないが、その逆は非常に危険だ。

デイタイムの得点率上位選手に注意

お盆を過ぎると日没時間が早まってくる。第8レースくらいから暗くなり、昼夜の気温差が大きくなる。予選突破が見えてきた選手は、気温が下がるナイター時間帯に合わせた調整をして、デイタイムは重たさをガマンして乗る場合が多い。得点率上位選手の3、4日目、2回走りの前半戦が第1~5レースなら、人気を裏切ることが多々ある。

なお、まるがめの夏は風も弱く穏やか。雨上がりの半日~1日後に少し強く吹く程度で、台風以外では風の心配はほとんどない。

現モーターは17号機の1強独裁状態

現モーターは昨年11月末から使われて今大会で9ヵ月、もう相場は固まっている。例年は年間を通してのエース機がなく、温水パイプが外れる5月頃を境に代替わりすることが多かったが、今回は17号機の1強独裁が続く。また準エース格のモーターが多いのも特徴だ。

昨年のオーシャンCは2連率上位5基中3基が直前の1ヵ月でプロペラを交換、機力相場がガラリと変わった。直前の部品交換や機歴もチェックしたい。なお、ボートは7月に更新されたばかりだ。


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17号機

初下ろし節で海野ゆかりが6コースから優勝。ケタ違いの伸びが武器で、地区選の森安弘雅、周年の上條暢嵩と、2回のGIでも節イチ級に仕上がった。序盤は強引に出足寄りに調整すると上手くいかず、伸び型を乗りこなす選手向けだ。回転が上がる4日目以降は出足も上位級になる。6月末に上田隆章が本体を組み直してから、さらにパワー上昇中。

33号機

乗り手は4000番台の中堅、若手がほとんど。パワーそのものには◎がつくが、半年近く経っても優出がなく、イマイチ垢抜けない印象だった。ところが、温水パイプが外れた5月一般戦で松井賢治が優出すると、次の中井俊祐も抜群の実戦足で優出。その次の濱野谷憲吾が周年で優勝し、一気に上位機の仲間入りを果たした。実戦向きの出足型だ。


63号機

2節目の混合戦で、中川りながオール2連対でデビュー初優出。優勝2回、準優勝が3回と、ツボにハマったときの破壊力は17号機に負けていない。ただ、「エンジンは良いけど出し切れていない」とコメントする選手も多く、地区選の塩田雄一、周年の原田幸哉はもどかしい機力のまま優出を逃した。序盤よりも中終盤で好結果を出すことが多い。

16号機

6優出V2の実績を誇る。地区選で三嶌誠司が優出、3月の企業杯では峰竜太が1号艇の田中信一郎を差し切って優勝。周年の鶴本崇文は準優次点に泣いたが、準優組に負けない出足だった。凄く伸びることはなくても、行き足とターン回りが良いので万人受けするタイプ。乗り手に恵まれている部分もあり、2連率の数字ほど傑出したイメージは受けない。

44号機

冬場に地元A1級選手が3人乗って全員優出。乗り手で稼いでいた感があり、春には5節連続で予選落ちしたことも。しかし、周年では服部幸男が上位級に近い伸びに仕上げていた。その次に使った杉山正樹は優勝、続く平岡重典もトータルで上位級と、梅雨から夏に真価を発揮してきた。中堅の仕上がりがなく、凄く出るか、全く出ないかと両極端だ。