「3期連続でA1級をキープできたことは自信になりました。昨年はクイーンズCのフライングで女子戦除外期間もありましたが、その間は一般戦でプロペラ調整を勉強できました。それまでプロペラは特定の形を微調整していましたが、いろいろな形を試して乗れる幅が広がりました。
　スタートはデビューした頃から早いほうでしたが、スタート勘には自信がなかったんです。最近は夫（木村光宏）からのアドバイスで、良いスタートができるようになり、質が上がったと思います。スタート展示や特訓ではコンマ10を狙っています。
　丸亀は好きですが得意とは言えません。丸亀仕様のプロペラの形を見つけられてなくて、エンジン出しが難しいです。ただ、地元なので準優には乗らないといけないと思って走っています。干満差や風でスタートが難しいレース場なので、そこは地元のアドバンテージです。
　レディースCは、初めて出場した09年の尼崎大会で、1走目に水神祭ができたことを今でも覚えています。15年の丸亀大会には間に合うよう産休から復帰したのですが、事故で点数が足りずに出場できなくて悔しかったです。なので、地元の大会にA1級で出られて本当に嬉しいです。6月に丸亀を走った時にプロペラの形も試せましたし、フライングを持ったことで、パンパンになっていた気持ちが少し落ち着いた気がします。気負うことなく自分のペースで、良い結果を残せるように頑張ります」

「レディースCが地元丸亀で開催されることが決まってから、出場することを絶対条件に、勝率やフライングに気をつけて取り組んできました。その結果、昨年末の福岡QCシリーズで初めて優勝できたし、今年に入ってからもしっかり成績を残せていると思います。エンジンやプロペラ調整も、自分の好きな出足、乗り心地がくる調整ができています。そのあたりも、勝率アップに繋がったのではないでしょうか。
　近況のリズムは悪くありませんが、6月尼崎のAレディース優勝戦でフライングしてしまったのが悔やまれます。エンジンの動きが凄く良くて、着が獲れる足には仕上がっていたので．．．。
　今大会が終わった後に90日のフライング休み、その後は女子戦優勝戦Fのペナルティで、しばらく女子戦を走ることができません。ただ、11月のGIIレディースCCと12月のPGIクイーンズCは走れます。今大会で結果を残せばクイーンズC出場のチャンスはあるので、気持ちを切り替えて準備を進めていきたいです。
　丸亀は走り慣れた地元水面で、相性は良いと思います。レディースCは昨年の浜名湖に続いて2年連続の出場になります。初めて出た時は、周りの雰囲気がいつもの女子戦と違っていて、何もできませんでした（36565356着）。
　この1年で力がついたと自分でも感じていますし、今回は結果を残したい。地元の強い選手がたくさんいますけど、私も優勝を狙います」

「最近は良いエンジンを引けているのもあって、調子は良いです。しかも、自分に合った出足型のエンジンが多いので、自分のレースができていますね。
　丸亀は一番練習してきた水面だし、知り合いもいっぱい応援してくれるので、丸亀でレディースCが開催されるのは嬉しいです。他の水面とはやっぱり走った経験値が違うので、コースのアドバンテージは大きい。ただプロペラ調整が難しくて、悪いエンジンを出せた経験はないので、最低でもBランク以上のエンジンは引きたいかな。シリーズが始まって、『乗りやすい』というコメントを出していたら、私は“買い”だと思います。
　今年の目標は、最後の12人に残ること。遠藤エミさんや平高奈菜さんみたいにSGやGIを走る選手ではないので、今回もしっかり結果を残さないといけない。もちろん優勝したいけど、最低でも選抜には残れるように走りたい。
　産休明けからだいぶレース勘は戻っているけど、まだ8割ぐらい。完全体ではないですね。だけど、産休前と今ではレーススタイルが変わってきたと思います。昔は『転覆してもいいや』ぐらいの感覚でターンしていたけど、今は転覆しないように、的確にターンすることを心掛けています。1周1マークも道中の競りも、展開をしっかりとらえられるように、と。少し大人になったかな（笑）。優勝戦に乗ったりしたら、勝負に出ますけどね。もっと底力を上げてレディースCに臨みたいです」