総展望

金田拓朗『スポーツニッポン』

丸亀好相性・毒島が主役!

丸亀は2009年4月のナイター導入以降SGを6回開催したが、その優勝者は全てSG初優勝かSG初優勝が丸亀であった選手のどちらかなのが特徴だ。ナイターメモリアルは4回目。09年は池田浩二(愛知)、13、18年は毒島誠(群馬)が制した。

今回も主役は毒島だ。5月に当地一般戦を優勝し、あとGIIIを勝てば“丸亀グランドスラム達成”となるほど水面相性は良い。今年は戸田クラシックを制して、賞金面では余裕を持って戦える。池田は丸亀のデイ、ナイターの両方でSG優勝歴がある唯一の選手。今年はSG、GIで高いレベルで安定した走りが光る。

峰竜太(佐賀)、石野貴之(大阪)、吉田拡郎(岡山)は丸亀でSG初優勝。十分V候補だが、過去のデータがV確率をさらに高める可能性もある。もし、SG初優勝の選手が誕生するなら、機が熟している上條暢嵩(大阪)、関浩哉(群馬)、島村隆幸(徳島)あたりか。

シリーズ序盤は捲り・捲り差しが決まりやすい傾向。

海水のレース場の特徴で、2日目までは回転が上がりにくい。今年は温水パイプ装着時から気温が高く、ピット離れ仕様など“極端な回し系”の調整ができる選手が序盤に大活躍している。スタート展示と本番で進入が変わることが増えて、スリット隊形がバラつくので捲り、捲り差しも多い。中盤から好モーターの選手、出足と伸びのバランスが取れた選手が巻き返してきて、機力差が小さくなる終盤は逃げの決まり手が激増する。

今大会は夕方以降に満潮が来る。3日目以降は満潮に向かう時間帯に発生する“追い潮”の影響でスタートが難しくなる。