宮島のコース&モーター

マスターズC開催期間中の水面は穏やか。
イン有利の水面だが、2マーク逆転劇に注意!

スタートの難所・宮島攻略の鍵は乗りやすさ

瀬戸内海に面している宮島水面は最大で4mの干満差がある。大会期間中の潮回りは初日、2日目が中潮で、3日目以降が大潮。大潮時は3mを超える干満差となるが、後半レースに向けて水位が下がる、いわゆる“引き潮”となるので、よほどの強風が吹かなければ水面は穏やかとみて良い。

ただ、風向は前半レースと後半レースで変わる傾向があり、これが選手のスタート勘を鈍らせる。潮の干満差と変わる風向…これが“スタートの難所”として知られる宮島水面の一番の特徴だ。

基本はイン有利。2、4コースの差しはすんなり入るが、3コースの捲り差しは入りにくい傾向があり、しかも潮が高いときは2マークでの逆転劇がしばしばみられる。

これが原因で3連単の予想は非常に困難を極める。2連単推理なら1マーク決着で落ち着くが、3連単狙いとなると連下争いの逆転が悲劇を生む可能性も…。2マーク勝負の推理の軸は出足の良し悪しと、掛かり重視のセッティングの選手に軍配が上がることが多い。舞台が“マスターズ”ともなれば乗り味重視が基本スタイル。乗り心地の面で強気なコメントを発している選手は要チェックとなる。

モーターが良くてもボートが×だと…

モーターは全体的に前検日の感触としては回転不足を訴える選手がほとんど。これは塩化防止剤による影響で、走り込んだあとの2日目ぐらいになれば影響もなくなり、モーター自体の回転が上がってくる傾向にある。

ただし、現在のモーター相場は全体に見てモーター勝率と正味のパワーが比例しないことが多い。無論、数字の高いモーターはそれなりのパワーはあるが、セットとなるボートの良し悪しが大きく影響するのでチェック項目に入れておこう。

モーター評価で◎を外さないメーカー機。立ち上がり、スリットの行き足の迫力もある。

温水パイプがついてさらにパワーアップ。近況充実機でオールマイティーな仕上がりに。

モーター勝率はそれほど高くなく、前検では目立たないが実戦で威力を発揮する出足型。