これが、熟練の闘いか。

ボーダー勝率は至上最高の6.54!
SG級の豪華メンバーが技とスピードを競う!

濱野谷ら初出場組の初陣初Vも十分

PGIマスターズチャンピオンは、昨年から対象最低年齢が満45歳に引き下げられた。これに伴い選考勝率のボーダーが一気に上がり、A2級やB級でも数多く出られるようなステージではなくなった。その昨年はマスターズ初出場が29人と過半数に達し、優勝もその中の1人である渡邉英児(静岡)。一方で優勝戦1号艇に座ったのは、マスターズV3の今村豊(山口)だった。

今年は濱野谷憲吾(東京)を筆頭に7人がマスターズ初出場。もちろん、その濱野谷はV有力候補に名を連ねる。昨年はGI優勝2回で、2010年以来のグランプリ進出。“東都のエース”復活を印象づけた。宮島との相性は決して良いとは言えないが、実力通りに走れば初陣初Vの可能性は大いにある。

機力の心配なし! 地元エース・前本

地元の広島支部からは6人が出場。近年の記念戦線での活躍を考えれば、エースは前本泰和(広島)となろう。特に地元戦での調整力は卓越しており、優良機なら節イチは当然。低調機でも優勝戦で勝負になるレベルまでには仕上げてくる。SG実績で前本を上回る西島義則(広島)や市川哲也(広島)ももちろん争覇圏。

海野ゆかり(広島)はマスターズ初参戦。地元戦への自信を失いかけているのは気掛かりだが、今回は女子戦と違い、地元第一人者の重責は背負わない。のびのびと走って先輩撃破のシーンは考えられる。

今垣、松井ら宮島巧者もV有力候補

舞台が得手不得手のハッキリ出る宮島だけに、当地巧者には目配りがいる。筆頭は今垣光太郎(福井)。02年グラチャンV、GIも57周年と56周年と制している。吉川元浩(兵庫)も55周年、60周年と連覇。松井繁(大阪)も当地GI優勝2回で水面実績に不安なし。登番では一番下になる佐々木康幸(静岡)も、07年の53周年を制した。

コース取りの駆け引きも見モノ

年齢層が下がっても、ベテランの戦いらしく進入争いの激しさは変わらない。今回も西島のほかに江口晃生(群馬)や今村暢孝(福岡)、石川真二(福岡)、吉川昭男(滋賀)らが貪欲に内寄りを狙う。低年齢化によって増したスピード戦と、古き良き時代の名残を残すコース争い。両方が混ざり合い、進化を遂げたマスターズチャンピオンは今年も激戦必至だ。

プレミアムGIマスターズチャンピオン
歴代優勝者
開催年 開催場 優勝者
第1回 2000年 住之江 高山 秀則
第2回 2001年 住之江 野中 和夫
第3回 2002年 住之江 高山 秀則
第4回 2003年 尼 崎 新井 敏司
第5回 2004年 住之江 大森 健二
第6回 2005年 戸 田 水野  要
第7回 2006年 尼 崎 万谷  章
第8回 2007年 大 村 大嶋 一也
第9回 2008年 宮 島 田中 伸二
第10回 2009年 鳴 門 山崎  毅
第11回 2010年 徳 山 西島 義則
第12回 2011年 常 滑 今村  豊
第13回 2012年 下 関 井川 正人
第14回 2013年 びわこ 江口 晃生
第15回 2014年 唐 津 金子 良昭
第16回 2015年 児 島 今村  豊
第17回 2016年 びわこ 田頭  実
第18回 2017年 今村  豊
第19回 2018年 福 岡 渡邉 英児
第20回大会宮 島
優勝戦2019年4月21日(日)・第12レース
GIIIマスターズリーグ優勝者
開催場 優勝戦日 優勝者
第1戦 児 島 5月31日 川崎 智幸
第2戦 住之江 6月27日 市川 哲也
第3戦 多摩川 7月10日 服部 幸男
第4戦 大 村 7月28日 一宮 稔弘
第5戦 三 国 9月20日 片山 竜輔
第6戦 桐 生 10月9日 江口 晃生
第7戦 浜名湖 11月11日 福田 雅一
第8戦 若 松 12月1日 今村 暢孝
第9戦 徳 山 12月18日 渡邊伸太郎
第10戦 1月22日 馬袋 義則