超舟券術
SGレースの舟券の狙いを考えるとき、最近の傾向は…と、当該レース場の前節や前々節のレースデータを参考にするのは考えもの。なぜか? SGと一般ではレース傾向も全然違ってくるからだ。そしてそれは、ナイターレースでより顕著になる。
今回は下関ナイターSGということで、昨年4月の「GIダイヤモンドカップ」と一昨年6月の「GI競帝王決定戦 開設64周年記念」の傾向を洗ってみたが、具体的な数字を出すまでもなく、結論はすぐに出た。「鬼のようにインが強い」。
それでも1日平均1回は捲りが決まる。どんな場合か? インがスタートで遅れた場合、これに尽きる。スタートが同体では捲りは決まらない。差しや捲り差しもそれぞれ1日平均1回は決まる。ただし、捲りにインが反応すればという条件付きだ。誰が差そうが捲ろうが、「インがスタートを決めれば逃げ切れる」のが下関の記念ナイターだ。
ナイター導入後の下関でスタートが早いのは、菊地孝平(静岡)、平本真之(愛知)、原田幸哉(長崎)、徳増秀樹(静岡)、岡崎恭裕(福岡)と、地元の白井英治(山口)。インは信頼、捲りも見込める頼れる面々だ。なかでも、ナイター経験豊富な平本が筆者のオススメ。
現在、毒島誠(群馬)が2連覇中のこの大会。過去には、モンスターをはじめ魔術師やレジェンド、そして艇王と、時代を築いた巨人たちが次々と挑むも誰もが成し遂げられなかった同一SG3連覇に、今回毒島が挑戦する。最多ナイターSG優勝(5回)の記録を持つ“夜の帝王”だけに期待度はかなり高い。当地ナイターレース初のSG開催だった17年のチャレンジカップを制したのも、この男だ。
