総展望(チャレンジカップ)

タイトル
今村豊
今村豊 ● 元・山口支部ボートレーサー
サブタイトル
ボート

グランプリトライアルが1stと2ndに分かれたのが2014年から。同時に第17回チャレンジCからGIIレディースCCが併設され、チャレンジCの出場選手が34名に減りました。今年からチャレンジCの優勝賞金は3600万円に増額されています。大きく分けて2nd6名への勝負駆け、さらに2nd1号艇への勝負駆け、1st(7位から18位)への勝負駆けがあります。

戸田ダービーで桐生順平が優勝して獲得賞金2位にジャンプアップしてきました。しかし、フライング休みでチャレンジCには出場できません。桐生の他にもグランプリ圏内で茅原、西山、上條、山口、丸野が出場できません。かなりグランプリのメンバーが替わることも考えられます。

グランプリトライアル2nd1号艇は馬場貴也(滋賀)がほぼ確定です。もう一つの枠は毒島誠(群馬)が峰竜太(佐賀)よりも前を走れば1号艇が手に入る位置です。峰にとって今大会は優勝しかありません。

下関は海水で走りやすい水面です。満潮時に入ってくる外洋からの海水は、すぐに排水されるので、一定の水位でレースができます。パワーとテクニックの勝負です。現モーターで「超抜」と呼ばれるモーターは出ていません。それだけに選手のスタートを含めたテクニック勝負になると思います。総合的なテクニックを見る上で参考にしたいのが、近況の充実度です。10月以降、チャレンジCまでで安定して好成績を残している選手に活躍のチャンスが出てきます。地元からは白井英治(山口)と寺田祥(山口)が出場しますが、もう一つリズムに乗り切れていない感じがします。下関で連続優勝中の前田将太(福岡)、スピード勝負の島村隆幸(徳島)が頑張っている印象があります。