集え、全国の精鋭たち!
毒島 誠
桐生 順平
中田 竜太
コース幅は約107mしかなく、1マークのバック側も約70mと全国で一番狭い戸田は、スタートで遅れたら何もない水面だ。埼玉支部のレジェンド・加藤峻二が確立した「早いスタートを決めて、1マークと2マークを握る」というスタイルが脈々と受け継がれており、伸び型仕上げの速攻派が多い。
石渡 鉄兵
齊藤 仁
長田 頼宗
山田 哲也
永井 彪也
オール枠なり進入の江戸川、コロコロと変わる風との戦いになる平和島、日本一の静水面・多摩川の3場を擁する首都・東京。レース場によって対応方法もさまざまなので、枠なり進入の自在派が支部の多くを占める。陸の上でも、水の上でも、温厚な選手がたくさんいるのも東京支部ならではだ。
菊地 孝平
笠原 亮
競走水面は全長約550m、横幅約180mの長方形。全国屈指の広さを誇る浜名湖ではスピード&コーナーでの判断が求められる。SG級が集まるオール静岡戦では、毎年激しいレースが繰り広げられている。ハイレベルの静岡支部で切磋琢磨する恩恵は大きく、スピードとテクニックを併せ持つ選手が多い。
赤岩 善生
平本 真之
岩瀬 裕亮
出足を仕上げてスロー域から押し切る“蒲郡型”と、ハイレベルのターンで各コーナーを自在に攻める“常滑型”と両極端なのが愛知支部の特徴だ。赤岩善生など蒲郡型には努力系が多く、常滑型は池田浩二を筆頭に天才系の選手が多いのも面白い。今年のSG・GI戦線を見ても、その違いは明確だ。
新田 雄史
津は1マークのバック側が110mと広く、スピードをつけて回りやすい。その反面、旋回半径が大きくなりやすいので、差しがよく決まる水面でもある。その水面特徴から、津で育った三重支部の選手は強攻派とコーナー派に二分される。ただし、勢いに乗ったら強さを発揮するのは両派とも同じだ。
中島 孝平
ピットから2マークまでの距離が150mもあり、一瞬でも気を緩めると枠番を守れなくなる。コース取りが非常にシビアな水面だ。アウトは決まらず、インが強いので、ピット離れとスロー域で勝ち切るための出足を求める選手が多い。だから今垣光太郎のような力強い、一走入魂タイプの選手が生まれる。
遠藤 エミ
びわこ特有のうねりの影響で、イン逃げが決まりにくい水面だ。インの弱い水面なだけに、コーナーを柔軟自在に立ち回る巧者が多く育つ。ダッシュが利き、4、5コースがスタートしてから覗いて行く感じもあるので、若手はスタート力に磨きをかける。結果、スピード自慢の好センス派が誕生する。
田中信一郎
湯川 浩司
石野 貴之
クラシック、オールスター、グラチャン、オーシャンCと今年開催されたSG全部の優勝戦に支部選手を送り込んだ最強支部だ。磨き抜かれたモーター出しの技術と旋回テクニックを身につけた大阪の選手は、つねにボート界のトップに立つ。イン天国の住之江がホームなので“1号艇=イン戦”は絶対に外さない!
吉川 元浩
基本はイン水面の尼崎だが、風向きによってはダッシュ勢が伸びてくる。1マークでは一触即発の競り合いもあり、捲り差しに狙いを定めた選手が突き抜けることも。冷静な判断と的確なハンドルさばきが必要とされる水面だ。兵庫支部が生んだ名選手には、1マークの展開を射抜く捲り差しの巧い選手が多い。
山田 祐也
鳴門の冬場は荒れ水面。スタートラインから1マークにかけて狭くなっているレイアウト上、他場に比べてインが弱い。徳島支部は荒水面でも果敢に攻めることができ、インにこだわらない選手が多数派だ。外から早いスタートを決めて捲る、というシンプルな走りで万穴を提供してくれる“穴党支部”だ!
森高 一真
丸亀は干満差と気温差への対応が必要だ。基本はスロー域からの速攻勝負だが、干潮時にはセンターが強くなり、アウトも利く。それが枠なり進入を苦にしない自在派が多く生まれる理由だろう。昼と夜でモーター調整が大幅に変わるので、香川の選手は状況に応じた確かなモーター調整力が身につく。
茅原 悠紀
児島は前人未踏の3400勝レーサー・北原友次、黒い弾丸こと黒明良光と、ボート界に伝説を刻む名選手を多数輩出した“王国”だ。若手の育成も徹底していて、まずはダッシュ戦を完璧に教え込む。基本に忠実な正統派レーサーが多い反面、奇想天外なレースが売りの個性派選手も多い。
山口 剛
西島義則、市川哲也、辻栄蔵と、時代を担うスーパースターを絶えず生み続ける。決して妥協をしない、強い気持ちを持ってレースに挑むのが、古くから続く広島支部の伝統だ。コーナーでも厳しいレースをする。フライングを持っていても、強気のコース取りとスリット攻勢で1マークを攻め抜く選手が多い。
白井 英治
寺田 祥
谷村 一哉
山口には徳山と下関の2つのレース場がある。山口支部の総大将はもちろん、今村豊だ。今村の“教え”を守るのが伝統ということもあり、まずはダッシュ戦で攻撃力を鍛えて、クリーンなレースを目指す若手選手が多い。その結果、スピード自慢の乗りっぷりの良い攻撃型レーサーができあがる。
岡崎 恭裕
篠崎 元志
池永 太
篠崎 仁志
前田 将太
若松、芦屋、福岡の3場を持ち、数多くのA1級とSG級を抱える全国一の“激戦区”が福岡支部だ。SG級として支部を代表するには血のにじむ努力が必要で、それが支部全体のレベルの底上げに繋がっている。仲谷颯仁、羽野直也といった新世代のレーサーが着実に育っているのも福岡支部の層の厚さの証明だ。
峰 竜太
選手持ちプロペラ制度から、備え付けのプロペラ制度になっても、つねにモーター出しの最先端にいるのが佐賀支部だ。「モーターを出して押し切る」というのが支部の基本スタイルだが、広い水面で技とスピードを磨ける利点も大きい。1マークの展開を巧みに突くテクニシャンも多く存在する。
下條雄太郎
超SG級レーサー・原田幸哉が4月に電撃移籍。若手に与える影響は大きく、6月に下條雄太郎が鳴門グラチャンで2度目のSG優出を果たすなど、支部全体が活性化している。“日本一インが強い”ボートレース発祥の地・大村が地元なので、出足型に仕上げてコーナー勝負をする選手が多い。
春には赤城おろしと呼ばれる強い追い風が吹き、冬になると、さらに強い上州名物・空っ風が吹く。その影響もあって、群馬支部には荒水面を乗りこなす“波乗りマスター”が揃っている。コーナーを躊躇なく握るのが波乗りの極意ということもあり、スピード優先の攻撃型レーサーが多い。