超舟券術

「超」舟券術 松長 彰の 極私的チャレンジカップ総展望

SG第18回チャレンジカップ 準優勝戦制

データがあぶり出す優勝候補は地元・岡崎で決まり。
石野、峰の賞金争いにダービー王・守田が乱入!

さすがにもう、最近調子の良い選手の名前を並べても意味がないことに気づいたと思う。そう、モーター次第なのだから。とはいえ、出力低減モーター関連の話は、1や2の変化を10や20も変わったように騒ぎ立てるものばかりでうんざりする。本気でレースが変わったと思っているのだろうか・・・。

どこから切り込むべきか見当もつかずパラパラと資料を繰っていたら、驚くべき事実を発見してしまった。結論を急ぐと、「その年のダービー優勝者がSG初制覇の場合、チャレンジカップを制するのはSG優勝経験者」である(10回のうち8回)。今年のダービー王は守田俊介(滋賀)でSG初制覇。このデータに昨年も紹介した「近年は地元勢の優勝が増加」という項目をシンクロさせると、該当する選手は2人。瓜生正義(福岡)と岡崎恭裕(福岡)だ。さらにその8回の優勝者うち、実に6人が2度目のSG優勝だった。今年の優勝は岡崎で決まりだ。

遠征勢では毒島誠(群馬)、中島孝平(福井)、平本真之(愛知)、笠原亮(静岡)に、昨年大ブレイクした茅原悠紀(岡山)、吉田拡郎(岡山)の岡山コンビらが2度目のSG制覇を狙ってくる。

また、舟券を「買える男」としては、やはり賞金6位前後の選手が狙い目。石野貴之(大阪)と峰竜太(佐賀)に、ダービー優勝で一気に割り込んできた守田の三つ巴戦の様相だ。

 
GII第2回レディースチャレンジカップ 得点制

勢いでは遠藤、寺田も地元福岡勢が気合で勝負!

昨年と同じく女子は今年も"大晦日決戦"に向かう賞金争いが熾烈を極め、ベスト12の下位半分は総入れ替えとなってもおかしくないほど各選手の獲得賞金は接近している。

しかも10月末の時点でボーダー上に位置するのがクイーンズクライマックス連覇を目指す日高逸子(福岡)で、そのすぐ上には近況絶好調の三浦永理(静岡)、少し下には谷川里江(愛知)、金田幸子(岡山)、平山智加(香川)らタイトルホルダーが並ぶ。

しかし勢いでまさるのは既にベスト12への当確ランプを点す賞金上位組。ただし、現在首位を走る平高奈菜(香川)よりも勢いを感じさせるのは遠藤エミ(滋賀)と寺田千恵(岡山)の2人。地力強化が目覚ましい松本晶恵(群馬)も侮れないが、経験値がモノをいう舞台では山川美由紀(香川)の存在感はやはり別格だ。

地元圏で大舞台が続くだけに日高はもちろん、魚谷香織(福岡)、小野生奈(福岡)、川野芽唯(福岡)ら福岡勢は気合の攻めを披露するはずだ。

桧村賢一"チャレンジ" できなければ
「チャレンジカップ」にならない。

桧村 賢一 ●ボートレースライター/JLCコメンテーター

昨年から、SGチャレンジカップにGIIレディースチャレンジカップが併設で開催されるようになった。今年は多少ルールが変更になって、チャレンジC出場者が2名増えている。

チャレンジCの予選は1日8レース×4日間。1日に必要な人数は8レース×6枠=48名だ。出場者32名の昨年は、48名ー32名で16名足りなかった。不足分を外から連れてくるわけにはいかないから、2回走りで補う。すると2回走りが16名、1回走りも16名。

2回走りの選手が多いと困るのは、シリーズの序盤で勝負がついてしまうことだ。モーターの出ている選手は連勝してさっさとポイントを稼ぎ、出ていない選手は大きな着順を並べる。実際に"チャレンジ"できる選手が準優までに何名残っているか。だから予選4日間の3連単万穴がたった6本という結果になる。

今年は違う。34名に出場者が増えたわけだから48名-34名で不足分は14名。昨年と比べて、1回走りの選手が4名増える。1回走りが増えれば、初日に連勝で突っ走る人数も減る。整備に費やせる時間も増えて、3日目、4日目で挽回するチャンスも出てくる。

優勝写真
前回大会はエース機の太田が
パワーを見せつけて優勝

今年のSG・GI戦線は、ヤマト321型から331型への移行期ということもあって、モーター整備や調整に対応できない選手が多かった。たった1馬力のパワーダウンだが、それに合わせて求められるプロペラの形状も変わった。SGやGIのスタート事故や転覆が増えるのを見て、トップクラスでもすぐに対応するのは難しいものかと感じた。どんな好調選手より、モーター抽選のガラポンの方が強かった。

今回は、それが崩れるかもしれない。昨年12月の導入開始から1年近く経って、調整に手応えを感じはじめた選手が出てきた。今年勝率を上げている深川真二(7.19→7.79)、坪井康晴(7.31→7.91)、丸岡正典(6.64→7.08)、笠原亮(7.68→8.08)、下條雄太郎(6.61→7.14)あたりは中堅程度のモーターなら心配ない。それに、性能上位34機がチャレンジCに回されるから、ワーストと言ってもほかのSGほどではないだろう。今年はちゃんと"チャレンジ"できるSGになりそうだ。