グランプリ出場を懸けたバトルもいよいよ大詰めとなった。今年の賞金レースをここまで引っ張ってきたのは毒島誠（群馬）。序盤こそスロースタートだったが、夏場に入ってギアチェンジ。今年初Vを若松オーシャンカップで飾りそのまま確変モードに突入。続く平和島周年を制すると、丸亀メモリアルでSG連覇を達成。10月には鳴門周年も制し、賞金は瞬く間に1億円を突破した。既に2位以下を大きく引き離してトライアル（TR）2ndの1号艇の座は安泰だ。チャレンジカップは昨年の下関大会を制覇。リズム良く年末の大一番に向かうためにも今年3つ目のSGタイトル、そして大会連覇を狙う。

TR2ndの残り5席を巡る争いは大激戦。10月31日現在の6位はダービー王・守田俊介（滋賀）の7503万円。昨年の6位ボーダーは約8400万円だったことを考えると、既に8000万円を超える井口佳典（三重）、峰竜太（佐賀）と白井英治は当確。吉川元浩がF休みのため、昨年のグランプリ覇者・桐生順平（埼玉）や菊地孝平（静岡）、地元福岡の岡崎恭裕（福岡）らがジャンプアップ可能。10月住之江で今年2回目のGIVを挙げた濱野谷憲吾（東京）も完全復活を印象づけた。2010年以来8年ぶりとなるグランプリ出場を、大逆転でのベスト6入りで決めたいところだ。

遠征陣で正念場となるのはグランプリ開催地の大阪勢。大阪勢は第2回大会から皆勤賞だが、今年は窮地に立たされている。ボーダー近辺の賞金差はわずかなだけに、13年連続通算23回目のグランプリ出場を狙う松井繁（大阪）、蒲郡ダービー優出で賞金ランクを上げた石野貴之（大阪）が踏ん張りどころ。湯川浩司（大阪）もワンチャンスをモノにしたい。リズムの良さでは山崎智也（群馬）。児島周年を制して賞金の上乗せに成功した。2年ぶりのグランプリ切符へあとひと息だ。

迎え撃つ地元福岡勢は岡崎をはじめ、3年連続3度目のグランプリ出場を狙う篠崎仁志（福岡）と、初出場を目指す西山貴浩（福岡）が気合駆け。特に篠崎は、昨年もチャレンジカップ優出でベスト18入りを勝ち取った勝負運の持ち主。地元のエース・瓜生正義をF休みで欠くだけに、地元SGタイトル死守に燃える。

2018年獲得賞金ベスト60（2018年10月31日現在。はSG第21回　チャレンジカップ出場選手）