記者が読む
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「え、この選手もマスターズ世代なの?」
出場年齢引き下げで松井、今垣、太田、田中ら
SGクラスが大挙参戦!
SGクラスの“新人”が大挙参戦
今年はマスターズの歴史において分岐点になるのは間違いない。今大会から選出基準が変わり、年齢制限が満48歳以上から満45歳以上に変更。これで現役バリバリのSGレーサーの参戦が可能になり、例年は5点台後半だった選考勝率のボーダーも今年は6.48(2月26日現在)へ大幅にアップ。毎回、新たに対象年齢となる「新人」の出場は10名前後だったが、今回は28名もいる。
以前、年齢制限が満50歳以上から48歳以上に引き下げられたときも、ある強豪選手が「2歳の差は大きい」と話していただけに、45歳ならなおさらだ。当然、この28名の新人のなかからウイナーが出る可能性が高い。しかもSG優勝歴がある“格上”は松井繁(12回)、今垣光太郎(9回)、太田和美(7回)、田中信一郎(5回)、服部幸男(4回)、仲口博崇、前本泰和、馬袋義則、平尾崇典、吉川元浩(各1回)と10名もいる。この10名が今シリーズの中心だ。
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今村豊、江口、田頭ら経験組も強力
さらに言えば、福岡はうねりが発生する特殊水面。水面相性も大きく左右するだけに、この10名の近況の当地実績を見てみると、断然なのは松井。現在SG2大会を含め4連続優出で、昨年の周年では優勝。今回の“目玉”は、完全に当地で地の利を得ている。
今垣、太田、服部、仲口、吉川元も当地は好相性。なかでも太田は当地の通算勝率が8点に迫る強烈な実績。前期の出走回数不足でA2級に陥落し、今年のSGの出場権を持っていない状況を踏まえると、ここで勝負に出る可能性は高い。
ボーダーが高くなったということは、旧出場組ももちろんハイレベル。マスターズウイナーの今村豊、江口晃生、田頭実、西島義則は健在で、特に地元開催で燃える田頭は怖い存在。地元の利で大きなアドバンテージがある藤丸光一、今村暢孝、山一鉄也も今大会の有力な優勝候補だ。
春の福岡はスピード自慢に有利
ちなみに、当地の春の時期は、寒の戻りの日は北風が吹くことが多くうねりを伴って水面が荒れるが、基本的には穏やかな水面の日が多い。干潮時の潮位は1年でも最も低く、上がりタイムもかなり良い。スピード型の選手が活躍しやすく、出力低減モーターでの各地の上がりタイムベスト5に名を連ねる田中、服部、吉川元、白水勝也、山下和彦には有利な状況かもしれない。
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「今年はもう、SGと一緒ですね」
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「マスターズCの年齢制限が引き下げられて、出場ボーダーはかなり上がったみたいだけど、何かを変えたとか、マスターズC出場を意識して走ったとかはありません。自分のレースを普通にしただけ。そうしたら何とか出場できた、という感じですね。
メンバーは今までと大分違います。昨年までは本当に“マスターズ”という感じだったけど、今年はもうSGと一緒。SGでバリバリやっている松井繁君とか太田和美君とはレベルが違う。とてもじゃないけど、私では通用しないでしょうね(笑)。でも地元で行われる大きな大会だし、できる限りのことはやって頑張ります」
「新聞配りやお茶汲みが大変そう」
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「松井さんが出るんですよね? メンバーが濃いし、コース取りが面白くなりそうですね。まだ普通のGIを走っている方がマシかも(笑)。マスターズCという舞台に関しては特に意識はしていません。いかにしてトップクラスで戦い続けるかが大事だと思っていますから。福岡水面は相性も良いし、桐生順平や、峰竜太といったモノ凄いスピードを持った選手もいないし、しっかりとモーターを出せれば優勝のチャンスは十分にあります。
水の上は全然心配していないけど、新人は新聞配りとかお茶汲みとか、陸の上が大変そう(笑)。ライバルは69期と書いておいてください!」
プレミアムGIマスターズチャンピオン歴代優勝者
回 | 開催年 | 開催場 | 優勝者 |
---|---|---|---|
第1回 | 2000年 | 住之江 | 高山 秀則 |
第2回 | 2001年 | 住之江 | 野中 和夫 |
第3回 | 2002年 | 住之江 | 高山 秀則 |
第4回 | 2003年 | 尼 崎 | 新井 敏司 |
第5回 | 2004年 | 住之江 | 大森 健二 |
第6回 | 2005年 | 戸 田 | 水野 要 |
第7回 | 2006年 | 尼 崎 | 万谷 章 |
第8回 | 2007年 | 大 村 | 大嶋 一也 |
第9回 | 2008年 | 宮 島 | 田中 伸二 |
第10回 | 2009年 | 鳴 門 | 山崎 毅 |
回 | 開催年 | 開催場 | 優勝者 |
---|---|---|---|
第11回 | 2010年 | 徳 山 | 西島 義則 |
第12回 | 2011年 | 常 滑 | 今村 豊 |
第13回 | 2012年 | 下 関 | 井川 正人 |
第14回 | 2013年 | びわこ | 江口 晃生 |
第15回 | 2014年 | 唐 津 | 金子 良昭 |
第16回 | 2015年 | 児 島 | 今村 豊 |
第17回 | 2016年 | びわこ | 田頭 実 |
第18回 | 2017年 | 津 | 今村 豊 |
第19回大会 福 岡 優勝戦2018年4月22日(日)・第12レース |