トライアル出場12選手
今年はオールスターからダービーまでのSG転戦など、トップクラスを相手に腕を磨いてきた。実力はもはや女子トップとも呼べるが、獲得タイトルは女子チャレンジC2回とまだGIIのみ。真の“女王”へ、機は熟した。
前回平和島大会はファイナル3着も「やり切った」。その満足感と充実度が今年の快進撃を支えてきた。2年連続の100勝超えに、年間優勝8回で集中力強化を証明。鍛え抜いた精神力で前回以上の至福の時を迎えるか。
昨年の賞金女王だ。今年は一転して優勝がなく勝率も下降気味と苦戦を強いられたが、宮島女子オールスターと芦屋レディースCで優出して大舞台での強さを見せつけてもいた。連覇を狙って快走で魅せる。
前回大会は初戦の1枠で敗れるという悔しいスタートとなった。それでも第2回芦屋、第3回住之江大会のトライアルでは4カド捲りを決めてインパクトを残している。大舞台でこそ持ち味を出せる強さが海野にはある。
今年の女子1着数で長嶋に続く2位につけている。特に最近6ヵ月では断トツの1位だ。コーナー勝負のレース巧者の印象だったが、最近は1マーク決定力も格段に上がっているのは明らかだ。好旋回で2度目の賞金女王へ。
11年のデビュー初優勝を峰竜太を大外から捲り差しで破って決めたように、爆発力が最大の魅力だ。調子に波がある所が欠点だったが、それもここ1年で解消された。6コースでもやっぱり意表の一撃には要注意だ。
今年は強烈な捲りが減り、的確なさばきで成績を残した印象だ。とは言っても福岡オールスター予選での3連勝や、若松お盆戦での優勝など、派手なパフォーマンスも見せてきた。夏冬女王戴冠へ新スタイルで攻め抜く。
最近5年で7点勝率を逃したのは1期のみ。新勝率も7.49をマークと安定度の高さは変わらない。クイーンズCは過去5大会全て出場している。まだ“賞金女王”には届いていないが、この経験値は大きな武器となる。
芦屋レディースC優勝戦2着の戦績。それよりもその芦屋レディースCでオール3連対を守ったのは細川ただ1人だった点に注目したい。今年の女子3連率トップという成績が示すように、最も舟券で頼りになる存在だ。
クイーンズCは5回目の出場になるが、なんと過去4大会のトライアルでは未勝利。モーター、枠番ともに抽選運に泣かされてきた。それでも宮島女子オールスターで優勝と勝負魂は健在。あとは勝機を待つのみ。
シリーズ戦回りとなった前回大会は、準優勝戦6枠から1着をもぎ獲っての優出で意地を見せた。クイーンズCは14年住之江、15年福岡大会ともにあと一歩の優勝戦2着だった。今度こそ、爽快な一撃を決めたい。
優勝戦1枠を手にしながら2着に敗れた第1回大会以来のクイーンズC出場となる。前期は女子勝率トップにも返り咲いた。下関女子チャレンジCと丸亀Aレディースで連続Fも、5年ぶりの挑戦で新たな強さを見せつけるか。