準優を危なげなく逃げ切った松井が、2度目の福岡周年Vに王手をかけた。「うねりがあると思うし、あとは運やね」と言うが、おびやかす強敵も不在。スリットで先手を取ってしまえば、あとは悠々と独走態勢を築くだろう。すっきり勝ってチャレンジカップに弾み。辻が再現よろしく、まくり差しで逆転を狙う。福岡との相性も抜群。グランプリ出場へ不退転の決意で臨む。吉田は2枠なら差し勝負。地元期待の篠崎は上位との機力差を痛感、さらなる底上げが必要になる。

ほぼ横一線のスリットから松井が1周1マークを先マイ。松井はまくらせず差させずの旋回でクリアすると、一気にちぎって逃走態勢に持ち込みます。あっさりとセーフティーリードを奪った松井は、その後も手綱を緩めることなく周回を重ねて貫録の完封劇を披露。松井がオール3連対の好成績で福岡チャンピオンカップを制し、通算56回目のG1タイトルを獲得しています。1周2マークで篠崎をかわした吉田が次位入線。