節間5勝を重ね、抜群の航跡で今大会を牽引した石野。3拍子揃った舟足で、あとは自分との戦いといったところ。勝負強さを発揮してここもしっかりと逃走劇を披露できるか。石野の勝利を阻止するのは地元の須藤と桐生だろう。須藤は出足に好感触を得ているようで、スタート決めて角度よく差しを入れてくれば、戸田周年初制覇も見えてくる。「バランス型で競りやすかったです」と気配上々の桐生が、持ち前の旋回力で切り開いてくる可能性も十分。

ピット離れ遅れた石野が急いで回り込むも、須藤がインコースを奪取。213/456の隊形から内2艇がまさかの勇み足となり、バックストレッチでは石野と須藤に無念のフライングコールが響きます。1周1マークをテンポよく回った井口がここで優位に立ち、次ぐ2マークを先マイ。最後まで気を緩めることなく走りきった井口が戸田プリムローズのタイトルを獲得し、今年最初となるGI優勝を飾っています。