波乱の幕開けとなった準優勝戦だったが、得点率トップの松井がインから王道の逃げを決めてV最短距離の1号艇をつかんだ。12レースは連日の1枠でスタートは手の内。出足を軸に行き足、回り足も万全で機力も整っている。2019年の桐生周年以来のG1戦優勝へ一気に押し切る。馬場がセンター3コースからスピードを乗せてまくり差しを狙うが、地元の砦を守りG1初優出でベスト6入りを果たした江本も出足は本物で差し好勝負。多彩なワザで1マークを攻め立てる毒島は追い上げるレースとなるか。

松井が的確に踏み込みますが、江本がやや立ち遅れて馬場に好展開。1マークを先マイする松井に対して、馬場が狙い澄ましたようにまくり差していきます。馬場は力強く引き波を超えるとスルスルと艇を伸ばして先頭を奪取。続く2マークを回ったところで松井を抑え込み、馬場がリードを広げていきます。以降も堅実な航走で守り切った馬場が優勝のゴールイン。下関周年記念を初制覇しています。