2連対率トップ。高いレベルでバランスが取れると評判の21号機は海野ゆかりがゲットした。大山千広の32号機は元々伸び型のパワー機だったが、3節前のプロペラ交換から下降線。今大会注目の14号機は守屋美穂が手中に収めた。行き足、伸びが強力で伸び仕様の調整ならパワーを活かせる一基。平高奈菜とタッグを組む56号機は出足、回り足が鋭い実戦向きの優良機。初下ろしからストレートの良さが目立った田口節子の73号機も評価が高く前検から軽快な動きを披露した。

平高奈菜と守屋美穂が6.73で並び前検一番時計をマークした。出足系の平高は「伸びは少しやられていた」だが、タイム通り直線系もまずまず。一方の守屋は「スタートが届いていた」と、舟足に確かな手応え。前記両者に僅差で続く田口節子。こちらは「前に押すし、比較も少し良さそう」とモーターは前評判どおりの動き。寺田千恵と小野生奈も6.77の好時計。前検の寺田はチルト跳ねて「直線は問題ない」。小野は「引きたくなかったモーターだけど、前検としては一安心」と、タイムが示すように舟足に合格点を付けた。

初下ろしは8月とあり機力相場は固まっている。2連対率上位12基はクライマックス組が手にするが、むしろ現状エースモーターの呼び声が高いのは角ひとみが手にした24号機。前検日は噂ほどの気配はなかったが、調整が合えば行き足から伸びが抜群に仕上がる傾向にある。同等に前評判が高い74号機は蜂須瑞生がゲット。ダッシュ筋からの加速感が素晴らしくスタートがバチバチ決まると怖い存在となりそうだ。行き足がスムーズな松本晶恵の43号機、金田幸子の36号機に前田紗希の46号機も節間注目を。

前検トップタイム6.79をマークしたのは平田さやか、島田なぎさ、小池礼乃の3名。平田は20パーセント台のモーターながら上昇機なりに評判通りの力強さがあった。島田、小池もスタート特訓は機歴以上の動きをみせていただけに楽しみは十分にある。6.80には中川りな、高田ひかる、中田夕貴が続いたが、そこまで目立つ機歴のモーターではないだけに数字の裏づけは好材料と言えそう。6.82の櫻本あゆみはモーターの機歴は確かで、持ち味活きるパンチ力のある走りに期待は高まる。