元ボートレーサー逮捕に関する緊急記者会見について

ピックアップニュース 2020/01/15

1.日時 令和2年1月15日(水) 16時00分~16時30分
2.場所 笹川記念会館4階会議室
3.出席者
一般財団法人 日本モーターボート競走会
会長 潮田 政明(うしおだ まさあき)
理事 渡邉 哲宏(わたなべ てつひろ)
弁護士 三浦 雅生(みうら まさお)
4.報道関係者 14社24名(下記参照)
5.内容(競走会会長 潮田 政明 会見談話)
 
競走会の潮田でございます。本日は、お忙しい中を、お集まりいただきありがとうございます。
元選手の逮捕につきまして、お話をさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
 
皆様方におかれましては、既に、ご承知のことと存じますが、去る1月8日に、元選手が親族と共謀し、出走したレースにおいて順位を操作した見返りに、現金を受け取ったことによる、モーターボート競走法違反容疑で逮捕されるという不祥事が発生しております。
 
1月8日に、名古屋地検特捜部より、元選手逮捕の連絡並びに捜査協力の依頼があり、現在、全面的に捜査協力しておりますとともに、一刻も早く全容が解明されることを望んでおります。
 
このたびの不祥事の発生につきまして、永年にわたりボートレースをご愛顧いただいております、お客さまの信頼を損ねたことに対しまして、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます。
 
私ども競走実施機関といたしましては、現在も、定期訓練や研修会におきまして、法令遵守の徹底を行っておりますが、今後はさらにモラルに関する指導の強化や、管理・検査体制の強化などを図り、二度とこのような不祥事を起こすことのないよう、再発防止に全力で取り組んでまいります。
 
先ほど申しましたように、現時点では、事件の全容が明らかになっていない状況でありますので、本日のご報告は、以上とさせていただきます。
 


 
元ボートレーサー逮捕に関する記者会見の質疑応答について
 
・デイリースポーツ 
Q.今後の再発防止策について
A.捜査の全容が明らかになっていない現状を前提としてお話しさせて頂きますが、私共が実施している指導、研修会というのは色々な項目がありますが、選手及び審判員・検査員に対する定期訓練での指導、ふれあい研修会での指導、公正指導員による選手に対する面談、そして養成課や公正課によるデビュー前の養成員に対する教育や講話、そして選手会主体の新人訓練における指導、あるいは、ふれあい研修会やフリーダイヤルにおける相談受付、登録更新検査における薬物検査の実施などを現在実施しています。更にこの内容について、詳細に検証し、具体的な対策を練っていきたいと思います。
更に、現在考えているのは、モラルに関する指導教育の強化、管理体制の強化、倫理規程の制定、また競技運営に関する内部監査の実施等を考えております。更に、この項目以外にも新しい項目があると思います。今後、全容が明らかになったところで、具体的な内容をご説明したいと思っております。
 
・東京スポーツ新聞社
Q.今回の事件は昨年の7月のことが取り上げられていたと思いますが、選手は9月に登録消除をしてインターネット等で噂にもなっていました。匿名での通報もあったと聞いておりますが、その間の競走会の動きを教えてください。
A.名古屋地検が捜査をしている段階ですので、捜査関係に関することはお答えできません。
 
・スポーツニッポン 
Q.今月8日に逮捕の一報が届いたと思いますが、8日から今日に至るまでの経緯についてお聞かせください。
A.名古屋地検特捜部からの捜査協力の依頼事項に全面的に協力しておりました。
 
Q.記者会見は最短でおこなわれたということでよろしいでしょうか?
A.なるべく早い時期に記者会見を実施したいと考えておりました。元ボートレーサーの逮捕ということで、まずは皆さまにお知らせしなくてはいけないと、リリースを配信させていただきましたが、私が直接、記者会見でお話しなければならないという考えから、説明させて頂いております。
 
・マクール 
Q.逮捕された選手は競走場の中に通信機器を持ち込んで、外部とやりとりをして事件を起こしたと聞いていますが、今回はどのような形で持ち込んだのでしょうか?
また、同様のことが起こらないためにも持ち込みに関して、どのような対策をとっていきますか?
A.まず通信機器に関しては、捜査段階でありますのでお答えすることができません。
もし、持ち込んでいたとしたら金属探知機での対応や、私物検査の時間を拡大する等の対策を実施していきたいと考えております。
また、担当部署で検査体制の強化を現在検討しているところです。
 
・東京中日スポーツ
Q.昔、整備規程違反等で多くの選手が引退したという事がありましたが、競走会としての受け止め方はどうでしょうか?衝撃度や危機感は、その時に匹敵するものでしょうか?
A.全容は明らかにされていませんが、それ以上(当時以上)の衝撃と受け止めております。
 
・マクール
Q.今回の件は選手にも衝撃が広がっていると思いますが、選手の反応や選手会の対応を教えてください。
A.選手会の対応の詳細は把握しておりませんが、選手会も大きな事案と受け止めて1600名の選手へ文書等で厳重に指導を行っています。
また、それ以外でも各地の競走会執行役員を通じて、改めて公正なレースを行うよう周知徹底を図っております。
 
・東京スポーツ新聞社
Q.お客様の反応を教えてください。
A.お問い合わせの件数は9日に90件。翌日は80件。ここ3日間では平均して約15件になっております。
内容としては、仮に不正があったとするなら、それに該当する舟券を払い戻せるのか?等の質問がありました。
 


 
2020年1月15日記者会見 出席社
  会社名    (人数)
1 朝日新聞東京本社(1)
2 共同通信社(1)
3 スポーツニッポン新聞社(1)
4 日刊スポーツ新聞社(1)
5 日刊スポーツ新聞西日本 (1)
6 報知新聞東京本社(1)
7 産経新聞東京本社(サンケイスポーツ)(2)
8 デイリースポーツ(2)
9 中日新聞東京本社(4)
10 西日本新聞 西日本スポーツ 東京支社(1)
11 東京スポーツ新聞社(3)
12 タイムス出版社(ファイティングボートガイド)(1)
13 ネプラス(マクール)(4)
14 ボートボーイ(1)